No.28 キャサリン妃の葬儀の時のパール使いにちょっとビックリ!
BJI ブログ No.28
2021年4月17日(現地時間)、ウィンザー城でフィリップ王配の葬儀が執り行われました。
コロナ禍ということで、参列者は30人に限定、全員黒のマスクを着用していたのが印象的でした。
その中でひときわ目を引いたのが、エレガントな装いで現れたキャサリン妃。彼女が身に着けていたジュエリーももちろんチェック!
イギリスのタブロイド紙 Daily Express(デイリーエクスプレス)によると、彼女の胸元で輝いていた4連パールのチョーカーネックレスは、エリザベス女王が1975年に日本を訪問した際に贈られたものをアレンジした一品で、2017年エリザベス女王とフィリップ王配のご成婚70周年記念式典でも身に着けていたもの。ダイヤとパールの揺れるタイプのイヤリングは、1947年、エリザベス女王とフィリップ王配のご成婚祝いにバーレーンの君主から贈られたもので、2016年、2018年にも着用されていました。
この2点のペア使い、実は、1982年にダイアナ妃がオランダを訪問した際、身に着けていたスタイル。「エリザベス女王とフィリップ王配、そしてダイアナ妃へのオマージュを捧げる装いで、英王室への畏敬の念を示した」と報じていました。
日本でも女性のブラックフォーマルにおいてよくパールのネックレスとイヤリングが使われますが、英国とはちょっと事情が異なります。
日本ではパールのネックレスは一連、イヤリングやピアスはパール一粒のみが一般的。
「不幸が重なる」ことを連想させる二連のネックレスや揺れるタイプのイヤリングを着けることはNG。またゴールドやシルバーといったキラキラ光るもの、バロックパールなどカジュアル感があるものもお悔やみの席にはふさわしくないとされています。
Netflixで放送中の人気海外ドラマ「ザ クラウン」において、女王が父のジョージ6世の喪に服する場面で複数連のパールネックレスを着けていました。日本人の私にはちょっと奇異に映りましたが、イギリスではそうしたルールがないのでしょう。(C)
TOP画像:Brand Jewelry Pearl より