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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.242 映画のような実話。タンザナイト鉱山で「男性」として働いた女性のサクセスストーリー 

SDGsが叫ばれる昨今ですが、女性が仕事に就くにあたり世界中で今もまださまざまな差別が存在しています。それに対しUN Women(国連女性機関)では、その障壁を取り除くための活動を行っています。

そんな中、アフリカのタンザナイト鉱山で男性と偽り、労働者として働いていた女性の記事が目に留まりました。

彼女の名前は、ピリ・フセイン。タンザニアの大家族で育ちました。父親は大規模な農場を所有し、6人の妻がおり、彼女は38人の子供のうちの1 人でした。彼女はそこで、教育を受けることなく家畜の世話をさせられていました。その後結婚するのですが、夫からひどい虐待を受け31歳で脱走。彼女が行き着いた先は、タンザナイトが採れるメレラニという町でした。

生活の糧を得るため、鉱山で働こうと思った彼女に「ジェンダー」の壁が立ちはだかります。鉱山地帯への女性の立ち入りは禁止されていたのです。

ピリさんは当時のことを、「鉱山でタンザナイトの原石を得るために男たちが土を掘り、ふるいにかけているのを見て、これなら私にもできると思いました。私が女性であることがなぜ問題なのかわかりませんでした」と、振り返ります。

そこで、彼女は男性と偽り、名前も変えて鉱山の職を得ました。一緒に働いている誰もが、彼女を女性だとは見破れなかったのだとか。

そして1年後、タンザナイトの巨大な石の塊を偶然発見することができたのです。裕福になった彼女は、両親や妹のために家を建て、鉱山労働者を雇うまでになりました。

現在では、新たに良きパートナーと家庭を築くことができ、70人の従業員を抱える自身の鉱山会社を所有しています。

過酷な状況の中にいながら強靭な精神力や身体能力を持ち、タンザナイトの原石を発見することで、新たな道を切り拓くことができたピリさん。

「鉱山業界に携わる女性は私の入社当時に比べ増えてはいるものの、実際に鉱山で働く女性はほとんどいません。次世代の女性鉱山労働者が、私と同じ壁にぶち当たることがないようにしたいです。そのために若い女性たちと協力して、鉱山部門でのビジネスのやり方を教えていきたいです」と語っています。


画像出展元: unwomen.org

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