BJI ブログ No.106

以前、当ブログNo.58で真珠の自販機「真珠ガチャ」を紹介しましたが、最近、なんとニューヨークにもアメリカ人ジュエリーデザイナーによる「ジュエリーガチャ」が登場しました。

場所は、ニューヨーク老舗百貨店バーグドルフ・グッドマンのメインのジュエリーのフロアとエレベーターの間の通路にあるスペースで、3月までの期間限定となっています。

デザイナーは、2012年コレクションを立ち上げたマーラ・アーロン。日常使いのジュエリーが多く、中でもかわいらしいキーホルダーのバリエーションが豊富です。彼女のコーナーは、ニューヨークにある自身のショールーム同様、イギリスの著名なテキスタイルデザイナー、ティモラス・ビースティーズ（Timorous Beasties）によってカスタムメイドされた壁紙で装飾され、天井は鮮やかな色合いが魅力のフォーダイト（人工鉱石）のような色彩が印象的です。

ディスプレイや装飾は、彼女が手がけているジュエリーとリンクし、エレベーター前にある鮮やかな朱赤のペグボードに掛けられたネックレスやところどころに置かれたらせん状の筒ともマッチしています。

そしてこのミニショールームの目玉が、ジュエリー自販機「ジュエリーガチャ」。アメリカにもあるガチャは、球体の色とりどりのガムボールが入ったガムボールマシーンから始まり、半世紀以上前からプラスチックのカプセルに入った「おもちゃのジュエリーガチャ」も存在しています。アーロンはそこからさらに進んで、本物のジュエリーを入れた自販機を登場させています。

実は、彼女は、2018年にも同じようなジュエリー自販機をブルックリン美術館に設置したことがあり、これは2回目の試み。器械はガムボールマシーンの仕様と変わりありませんが、ガムボールの場合25セントコインを入れるところ、ジュエリーガチャはバーグドルフの販売員から110ドルのトークンを購入。その後トークンを挿入しノブを回すと、アーロンの象徴でコレクションの基本ともいえるスターリングシルバーのキーホルダー「ベイビーロック」の一番小さなバージョンの入った透明なプラスチックの卵が現れます。

当初シルバーのベイビーロックと共に、ローズゴールドとダイヤモンドの「ベイビーハートロック」が混ざっていましたが、既にほかの人がゲットした模様。 現在はイエローゴールドとダイヤモンドの「ベイビーロック」が入っています。運が良ければ、それが当たるかも！ そんな「当たり」があるところも真珠ガチャと似ていますね。ただし1回のガチャの価格が110ドル（およそ13,200円）。日本とは一桁違いますが…..。

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