FEATURE

ブランドジュエリーオリジナルの特集記事です。

ハリー・ウィンストン、NYのビル街の美しい夕景からインスパイアされた新作ハイジュエリー

Text=Machida Akemi

スペサタイトとダイヤモンドで仕立てたネックレス&イヤリング。年に2回だけ起こるニューヨークの特別な天文現象を表現。


最高品質の宝石と技術、デザイン力を結集し、もっと美しいもの、誰も作ったことのないものへと挑戦するハイジュエリーの世界。見ているだけで、ワクワクとした楽しい気分をもたらしてくれます。

ハリー・ウィンストンのニューヨークコレクションから、息を呑むほど美しいスペサタイトとダイヤモンドのネックレスとイヤリングが登場しました。この魅惑的なジュエリーのコレクション名は「マンハッタンヘンジ」。

マンハッタンヘンジとは、高層ビルが立ち並ぶマンハッタンのビルとビルの間に太陽がぴったり重なって沈んでいく不思議な現象のこと。

毎年、5月末と7月半ばの、年に2回しか見られない特別な現象で、今年2回目のマンハッタンヘンジは7月12日に現れます。ニューヨーカーだけでなく旅行者も夕日をひと目見ようと多くの人が集まり、車も渋滞するという盛り上がるイベントです。マンハッタンのビル街が、オレンジ色に染まる幻想的な景観にインスパイアされて創られたのが今回のハイジュエリー。沈みゆく美しい太陽の色合いを、ガーネットの中でも明るいオレンジ色を放つスペサタイトとダイヤモンドで表現しています。

ニューヨーク・コレクション“マンハッタンヘンジ”ネックレス。Harry Winston

最高品質のダイヤモンドと色石のみを使い、宝石が引き立つデザインにこだわるハリー・ウィンストン。

完璧なペアシェイプとラウンドブリリアントカットのダイヤモンドと、不純物のない美しく揃ったペアシェイプのスペサタイトを巧みに組み合わせたネックレス。さらにペアシェイプのダイヤモンドとスペサタイトをセットした同じデザインのイヤリング。オレンジとホワイトの2つのアイテムがダイナミックな景観を表しています。

ハリー・ウィンストンは、1932年ニューヨークで創業したブランドです。創業者のハリー・ウィンストンは、宝石店を営む父のもとで少年時代から審美眼を養い、その後、人々から畏敬の念を持って「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれました。

生まれながらにして宝石を見極める目があったという創業者のエピソードがあります。彼が12歳の時、ふと通りかかった質屋で緑色の石に魅せられ、わずか25セントで買い上げます。安価なガラスだと思われていたものが、じつはエメラルドで、その2日後、800ドルで売却されたといいます。

多くの王侯貴族やハリウッドスター、セレブリティを夢中にさせてきたハリー・ウィンストン。ダイヤモンドの魅力を人々に伝えたいという創業者の情熱は現在も受け継がれ、優れたデザイナーと熟練の職人が唯一無二の芸術品に仕立てます。

「マンハッタンヘンジ」のネックレスの極めて滑らかで優美なラインを完成させたのは、ニューヨークの中心部に位置するハリー・ウィンストンの工房で働く職人たちです。プラチナの細いワイヤーで宝石を繋ぎ、留め金の使用を最小限に抑えることで、まるで肌の上にジュエリーが直接浮いているかのように見えるのも特徴です。

ニューヨークはハリー・ウィンストンの発祥の地。24時間眠らない街と言われ、活気に溢れたニューヨークは創業以来、ハリー・ウィンストンのデザイナーのインスピレーションの源であり続けています。

ハリー・ウィンストンではこれまでも、聖パトリック教会のネオゴシック建築からインスパイアされた「カテドラル」、ブロードウェイが放つ煌びやかな光をイメージした「シティ・ライト」、セントラルパークの自然を凝縮した「セントラルパーク・モザイク」など、ニューヨークの街が持つエネルギーや美意識をジュエリーで表現してきました。マンハッタンのビルとビルの間に太陽が沈んでいく、人が足を止めずにはいられない美しい夕景から着想を得た新作「マンハッタンヘンジ」は、ブランドの拠点である愛すべき街、ニューヨークにオマージュを捧げています。

ニューヨーク・コレクション“マンハッタンヘンジ”イヤリング。Harry Winston

関連記事一覧

Translate »