BJI ブログ

ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.220 真夏だから気軽に着けたい、フェイクパール。素材でお値段が変わります

BJI ブログ No220

日本人になじみのある宝石…といえばパール、をあげる方が多いのではないでしょうか。

パールを1つ着けてみるだけで、いつものファッションにちょっとした正装感をプラスしてくれます。ただパールは、とってもデリケートな宝石。汗や皮脂、化粧品などの油に弱いので、着用後はすぐに柔らかな布でふいて、保管は高温、多湿を避け、日の当たらないところに、他の宝石とは離しておくなど、注意が必要です。

特に夏は汗もかくし、日本は高温多湿。普段使いに気兼ねなく使用したいと思えば、時にはフェイクパールをチョイスするのもありかも。

その名の通り本物のパールではなく偽物、いわゆる人工パールですが、人の汗や皮脂に強く、傷がつきにくい、耐久性があるという長所があります。

フェイクパールには、以下のようなさまざまな種類があります。

1.プラスチックパール

プラスチックの核に真珠の箔何層も塗り重ねたもので、軽く使いやすい、安価というメリットがあります。子供のころ、おねだりして鮮やかなピンクのパールのネックレスを買ってもらった記憶のある方もいらっしゃるのでは?手芸用品店のパーツコーナーや、最近では100円ショップの手芸コーナーでも見かけますね。

2.ガラスパール

ガラス玉の上に真珠箔を何層も塗り重ねたもの。プラスチックパールに比べると、ある程度の重さがあり光沢や美しさの上でもパールに近いものです。20世紀初めごろ「コスチュームジュエリー」の素材として登場、コスチュームジュエリーの女王ミリアム・ハスケルも多用していました。希少価値の高いヴィンテージものは、高値がつくもこともあります。

3.コットンパール

コットン(綿)を圧縮して球体にしたもの。表面にある綿の繊維による細かな凹凸、温かみのある質感が魅力。球体もまん丸ではなく、少しいびつなところも人気の理由の1つにあげられます。とても軽いので、パールでは重すぎるデザインもこれなら難なくクリアできるのも利点。昭和20年代の戦後日本で製造され、高度成長期には一時ブームに。その後プラスチックパールの台頭とともに衰退しましたが、最近になり復活、また注目されています。

4.貝パール

養殖真珠で使われているのと同じ天然の貝殻の核が使われているため、本物のパールに一番近いと言えます。その核の上からパールの塗料を何度も繰り返し塗り重ねて、パールの層を作っていきます。さらにパールの表面に「磨き」と呼ばれる加工を施した「ミガキパール」は、貝パールの中でも上位ランクになります。

時々通販などで「貝パールネックレス」と、紹介しているのを見たことがあるのではないでしょうか。その光沢や真円の美しさは、素人目には本物か貝パールなのか全く区別がつかないほど。

フェイクと天然の真珠の見分け方、ワンポイント

ざっくりとした見分け方ですが、表面にエクボやきずがあり、ざらっとした感触のあるのが本物。無キズでつるつるしているものが貝パールです。

「フェイク(偽物)」というとちょっと聞こえは悪いですが、本物のパールとはまた一味違う魅力があるフェイクパール。自分で納得した上で、TPOに応じていろいろなパール使いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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ミリアム・ハスケルのヴィンテージパールイヤリング。樽型の個性的なデザインです。ハスケルは「こスチュームジュエリー」の女王と呼ばれ、1920〜60年台にかけてアメリカの一流デパートのウィンドウを飾りました。
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