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ブランドジュエリーオリジナルの特集記事です。

女性にパワーを与えるルイ・ヴィトンの新作ハイジュエリー

Written by Machida Akemi

2022年6月に発表したハイジュエリーコレクション「Spirit(スピリット)」の第2弾。メゾンの原点、トランクを再解釈したペンダントも登場。


デザイン力、技術力、最高品質の宝石の調達という3つの要素が揃って完成するハイジュエリー。美術品のようなハイジュエリーは、眺めているだけでわくわくするような幸せな気分に浸れます。コロナ禍においても精力的にハイジュエリーの制作に取り組んでいるのがルイ・ヴィトンです。

昨年6月に発表されたハイジュエリーコレクション、「Spirit(スピリット)」のチャプターIに続き、新たな30種類のハイジュエリーによって構成されるチャプターIIが登場しました。ウォッチ&ファインジュエリーのアーティスティック・ディレクター、フランチェスカ・アムフィテアトロフがデザインしたハイジュエリーコレクションの第4弾です。

フランチェスカは東京で生まれ、ロンドンで育ち、グローバルな感性で革新的なジュエリーを次々とデザインしてきましたが、そんな彼女が常に信じてきたのは、ジュエリーとそれを身に纏う人の間には密接な繋がりがあるということ。「ジュエリーほど、その人のスピリットを宿す力を持つものは、世界中を見ても他にないと思います」と語ります。

そのエスプリは、「Spirit」のチャプター IIにも脈々と受け継がれ、チャプター IIはメゾンの価値を反映する4つのユニバース、「Liberty(リバティ)」、「Destiny(デスティニー)」、「Fantasy(ファンタジー)」、「Radiance(ラディアンス)」から構成されています。

それぞれのジュエリーのエネルギッシュなデザインに命を吹き込むのは、パリのヴァンドーム広場にあるアトリエで働く、高度な技術を持った職人たち。世界中から集められた希少なカラーストーンとダイヤモンドを厳選し、細心の注意を払いながら手作業で1つ1つセットします。

メゾンの卓越した匠の技は、「Liberty(リバティ)」で発揮されています。ルイ・ヴィトンの原点とも言えるトランクを再解釈したデザイン、複雑な設計に驚かない人はいないでしょう。この伝統的なトランクのペンダントネックレスは、鍵を開けて広げることができ、中にはロイヤルブルーに輝くサファイアが隠されています。

幾何学的なVモチーフが繰り返しデザインされ3連になったネックレスは、首に沿ってカーブを描き、しなやかな動きを可能に。外からは連結している様子が見えないように無数のリンクが施されています。

情熱的に輝くルビーが印象的な「Destiny(デスティニー)」は、壮麗なダイヤモンドから垂れ下がる36個のルビーのネックレスを筆頭にコレクションを成立させるために、色相、彩度、純度が全て揃った完璧なルビーを調達するのに3年かかったといいます。そして、ルイ・ヴィトンの優れた職人が開発した独自のLVモノグラムスターカットダイヤモンドからこぼれ落ちるのは、燃え盛る炎のような鮮烈な3.13カラットのペアカットのピジョンブラッドタイプのルビーが頂点を極めます。セットで着用したいブレスレットやリングも揃っています。

メゾンの「V」と、山形のようなシェヴロン・パターンを組み合わせたデザインの「Fantasy(ファンタジー)」の2連のネックレスや、「V」シグネチャーの幾何学模様で装飾されたゴールドパーツの中央に、17.48カラットのスぺサルティン・ガーネットを配した、鎧のような「Radiance(ラディアンス)」の新作ネックレスも圧倒的な存在感です。

フランチェスカ・アムフィテアトロフはルイ・ヴィトンのハイジュエリーを初めて手掛けた時から、ジュエリーで鎧を表現するクリエイションを生み出してきましたが、それには強い気持ちで前進できるようにと、女性のアイデンティティを守るプロテクションの意味が込められているといいます。



左/「Destiny」ブレスレット、リング。プラチナ・イエローゴールド・ルビー・ダイヤモンド。右/「Liberty」ネックレス。ホワイトゴールド・サファイア・ダイヤモンド。LOUIS VUITTON
「Radiance」イヤーカフ、ブレスレット。K18・スペサルティンガーネット・ダイヤモンド。LOUIS VUITTON

トップ画像:「Fantasy」ネックレス。K18・ダイヤモンド。LOUIS VUITTON



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