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『パールのあるシーンVOL.4 』ピュアな白と、ダイナミックな大きさが魅力、白蝶貝真珠

Written by TOSHISHIGE Yukiko

今回は白蝶貝から生まれる真珠の魅力や装いのヒントをお伝えします。


さまざまな宝石が人の手が加わることで、その本来の美しさを見せるのに対して、パールは生まれたそのときから美しい自然の輝きを映し出してくれます。 その真珠には、母なる貝によってアコヤ真珠、白蝶貝真珠、ゴールデンカラーパール、黒蝶貝真珠、淡水真珠、マベ真珠などの種類があります。

白蝶貝は真珠を育む母貝(ぼがい)としては最も大きく、直径9ミリ以上の大きな真珠を生み出し、現在ではオーストラリア近海で主に養殖されています。

白蝶貝真珠は、なんと言ってもその大きさが最大の魅力。光沢と呼ばれる深い輝きはアコヤ真珠が勝りますが、核を取り巻く真珠層がアコヤ真珠よりも厚く、耐久性に優れています。また色合いは微妙なピンクがかったアコヤ真珠に比していわゆる純粋な白さを持っています。

さて白蝶貝真珠の形には、他の真珠と同様に最も評価が高い真円に加え、ドロップ形、オーバル形やバロック形、さらに核を持たないケシなどさまざまな種類があります。特にしずく型のドロップやオーバル形、ボタン形の真珠はその形状からペンダントやイヤリングに適しています。また、バロックでは動植物などを表した具象デザインのブローチなどもあり、それぞれの形を生かしたデザインのジュエリーが魅力です。

白くシンプルで大きめというのが特徴ですから夏の華やかなプリントやヴィヴィッドな色合いにも似合いますし、モノトーンのドレスに装えば品格あるおしゃれを楽しめます。

白蝶貝真珠ビギナーは9〜11mmのイヤリング(ピアス)がおすすめ

ファーストステップとしての白蝶貝真珠の一番のおすすめアイテムはシンプルな一粒デザインのイヤリング、ピアスです。体格にもよりますが、初めはパールサイズ9~11ミリ位が良いでしょう。普段からイヤリングのおしゃれを楽しんでいる方は、もう少し大きめの12~13ミリ位もおすすめです。耳元に装えば、大きめの白い真珠がすっきりとした明るく華やかな顔立ちを演出してくれるからです。

ショートヘアの耳元にぴったりとした一粒の白蝶貝真珠のイヤリング(ピアス)は、それだけで十分な演出になりますし、ロングヘアにダングリングといってパールが下がるタイプのデザインも効果的です。

フォーマルな場にはもちろんですが、カジュアルな装いにインパクトある大きめの真珠を耳元に飾るおしゃれは新鮮な印象を残します。フォーマルには、パールにダイヤモンドを使ったデザインであればより装いを引き立てます。ダイヤモンドをあしらった取り外し可能なパーツの付いた(ジャケットタイプ)デザインなどもありますので、ライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

KIYORA / Brand Jewelry 特別編集 Pearl

購入の際は、白蝶貝真珠の白い色合いに濁りが見えるものは避け、澄んだ白を選んでください。特にイヤリングの場合、白蝶貝真珠は大きさ故に重さがあるので、金具がしっかりしていることを確かめることが重要です。一般的にジュエリー購入の際は、とかく宝石素材を注視しがちですが、機能部分もしっかり確認、着け外しをして心地よさを確かめてから決めることをおすすめします。

ジュエリーの装いはメイクや着替えなど支度の最終にしましょう。イヤリングはうっかりするとタートルネックのニットに巻き込まれて飛んでしまうことも……。また、ストールを首元に巻くときも耳元に触れて絡まないよう、イヤリングにもストールにも優しいおしゃれを心がけたいものです。これはピアスも同じです。

白蝶貝真珠ならではのボリューム感ある個性的なおしゃれにチャレンジしてみてはいかがでしょう。


利重 由紀子 (Toshishige Yukiko)
株式会社ミキモト入社。1989年広報課新設時に広報課長。1994年消費者と企業のパイプ役、日本ヒーブ協議会会長。この経験から業界初のお客様相談窓口設置に関わる。その後、広報宣伝部長、商品開発部長。現在フリーランスとして執筆活動をはじめ、ジュエリーに関わるさまざまな業務に従事している。

Top画像: KIYORA / Brand Jewelry特別編集 Pearl


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