BJI ブログ No.137

2022年6月17日観光庁は6月のコロナ感染状況を見極めた上で、7月前半から全国を対象に県民割のような割引をつけた「全国旅行支援」の実施を発表しました。旅行会社もいろいろなプランを提案していて、感染対策をしっかりしてこの夏はどこか旅行に行きたい気分。

旅行先には、おしゃれをしてお気に入りのジュエリーを携えていくのも楽しみの一つ。というわけで、今回は、ジュエリーを旅行に持って行くときの注意や管理についてお話ししたいと思います。

夏の旅というと海や山。海で気を付けたいのがプラチナ、ゴールド、シルバーなどの貴金属。硬い砂で表面に傷がついてしまうことがあります。また紫外線に弱いアメシスト、トルコ石、シトリンといった色石は、海や山での真夏の太陽の光を長く浴びていると色褪せの原因となってしまいます。

「温泉に入ってリラックスしたい！」という方もいらっしゃることでしょう。その場合気をつけたいのが貴金属。泉質によって化学反応を起こし変色・変質してしまう場合があります。シルバーの場合、温泉につかっていなくても、空気中の硫化水素（硫黄）と化学反応を起こして黒ずんだ色になってしまうことがあります。また真珠、サンゴ、トルコ石などは液体がしみこみやすい多孔質という性質を持っているので、温泉はもちろん、お風呂に入るのもNGです（当ブログNo.80も参照してみて）。

旅の楽しみは、素敵な風景のほかに、その土地ならではのお食事もありますね。ディナーは、ちょっとおしゃれしてジュエリーも身に着けて臨みたいもの。ただし気をつけたいのは、多孔質の宝石。液体がかかるとシミになり、取れなくなる可能性があります。特に果汁のはねかかりには注意が必要です。このようなリスクを回避するには、状況に応じてジュエリーを外す必要があります。

ところで、ホテルの部屋でジュエリーを外したら、どこに置く？　ベッドサイドのテーブルやガラスの小皿などにむき出しのまま「ポン」は、NGですよ。そんなとき便利なのが、ジュエリー保管用のケース。ジュエリーやアクセサリーショップに行くとさまざまなケースがあります。2～3日くらいの旅行なら9cm角で高さ4cmくらいのものが、旅行カバンにコンパクトに収まります。最近では100円ショップでも、イヤリングや指輪のほかにちょっとした小物も入れられ、ぱかっと開けられるケースを見かけるようになりました。フタの裏にチェーン用のフックが付いたネックレスの収納スペースのあるものもあったりして、侮れません。

35～45cmの細いチェーンのネックレスの保管なら、「絡みにくいネックレスケース」（100円で2本入り）（山田化学）がお役立ち。1袋に白と黒の2本のケースが入っていて、説明書もいたってシンプル、ネックレスが簡単にセットできます。これで絡まったネックレスチェーンの悩みからも解消されます。その際ペンダントトップの石がケースから出てしまった場合は、石の部分をA8サイズ(W5.8cmxH8.3cm)くらいのチャック付きのビニール袋に入れて保護してあげれば完璧です。

さらに簡単に、チャック付きのビニール袋だけで保管するコツをご紹介します。
1 ネックレスの石の付いたトップ部分のみをA8サイズ(W5.8cmxH8.3cm)くらいのビニール袋に入れてチャックを閉め、さらにチェーン部分をその長さに応じてB6サイズ(W13.4cmxH19.8cm)、またはA5サイズ(W16.4cmxH23.7cm)などのビニール袋に入れて留め具の丸環部分を出してチャックを閉める。
2 イヤリングは、片一方をA8サイズ(W5.8cmxH8.3cm)に入れ、その袋を二つ折りにしてもう一方のイヤリングを若干大きめのB8サイズ(W6.4cmxH9.8cm)に入れてチャックを閉める。
3 リングは大きさに応じたサイズのビニール袋（大体B8、A8）に入れチャックを閉める。ビニール袋は厚手タイプのものを選ぶとジュエリーが傷つきにくい。

このような保管方法は、日常の外出時のジュエリーの管理にも役立ちます。使い終わったら、メガネふきのような柔らかい布で必ず拭いて保管、これは旅先でも同じこと。

ちょっとした手間も楽しみながら、ジュエリーとの旅の思い出をたくさん作りたいものですね。

TOP画像：insider.com

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