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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.186 21世紀の「シグネットリング」はこれ!デンマークのジュエリー、ソフィ・ビレ・ブラーエのイニシャルジュエリー

BJI ブログ No.186

デンマークのジュエリーで最もよく知られるのは、ジョージ・ジェンセン。その後に続くジュエリーブランドはほとんど日本で知られていません。日本人に好まれる北欧のインテリアなどのように、ジュエリーもすっきりとしてクセはないけれど、味わいがある、そんな趣があるデザインが目立ちます。今回取り上げるのは、当サイトNo.22でイヤリングをご紹介したデンマーク・コペンハーゲンを拠点に活躍するソフィ・ビレ・ブラーエの新作、イニシャルジュエリーコレクション「Lettre de Lumière(光の文字)」。

イニシャルジュエリーというとネックレスのイメージが強いですが、彼女が手がけたのはリング9点(そのうち1点はハート)、ネックレスとイヤリングをそれぞれ12点ずつという構成になっています。特に目を引いたのがリング。ダイヤモンドが1粒ずつ、イニシャルの形とリングの湾曲した形に沿ってセッティングされたデザインです。

このリングは、ローマ時代の戦いの勝利から始まり、家族の血統の象徴として身につけるようになった「シグネットリング」をイメージしています。彼女なりの解釈によるシグネットリングが意味するものは、パートナー、子供、ペット、友人です。

彼女自身、自分がデザインした文字を身に着けています。

「左手には、私の名前の頭文字S,S,Bをつけています。Sは飼い犬のスヌーピー、私の娘のベアテのBも意味しています。 右手には、息子のJohan(ヨハン)とボーイフレンドのJeppe(ジェッペ)の Jをつけています。このリングたちは、私の愛する人すべてを象徴していて、毎日つけているんですよ」と語ります。

このコレクションの制作のきっかけとなったのは、友人から紹介されたデンマークの詩人インガー・クリステンセンが1981年に発表した詩集『アルファベット』。

詩集は、フィボナッチ数列と呼ばれる、広く自然界にみられる不思議な数列に従って構成されていて、自然の中に見出すささやかな喜びと、それとは真逆の人類の破壊というの両極端なテーマに触れ、人が人生の中で体験することをで描写しています。

この詩集に触発されたソフィ・ビレ・ブラーエは、イニシャルを針金を使用したり型どりをせず、指に直接文字を描き、指を動かしながらデザインしています。

そのため、イニシャルの形はちょっと曲線が曲がっていたり左右のバランスが微妙に違っています。たとえば、Nの右上と右下のダイヤモンドの大きさを変えたり、Sの上下のスペースが上の方を小さくしていたり。

おおらかに自由に描かれたイニシャルは、温かみのある味わいあるデザインになっています。

2023年2月3日から発売をスタートしたこのイニシャルジュエリー。素材はK18ゴールドにダイヤモンドはイニシャルのデザインによって変わりますが、リングは1カラット前後、VVSクラスのものを使用しています。

ロンドンにある高級ブティック「Browns(ブラウンズ)」とビレ・ブラーエの公式サイトのみで入手可能です。

ブラウンズの仕入れ担当マネジャーは、「当店のお客様は、常にブランドに対しオーダーメイド品を希望されます。今回試験的にソフィのイニシャルジュエリーを始めましたが、すぐに彼女のジュエリーファンの間で評判になることは間違いないでしょう」と語っています。

ダイヤモンドが流れるような動きを持つ魅力あふれるリング。対応しているイニシャルの数がもっと増えるといいのになぁ……と思います。

出典: sophiebillebrahe.com


イエローゴールドをベースにした華やかなデザイン。センターストーンは0.5ctアップ、周囲にダイヤをセットしました。0.5ctというサイズは1ctの半分ですが、身につけると想像以上に大きな印象です。周囲をサテライトのようにダイヤモンドで取り巻いているので、ますます強い輝きを実感できます。鑑定書付き¥198,000オンラインショップはこちら。

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