フランスのエレガンスが凝縮されたヴァン クリーフ&アーペルのブライダルリング
Written by Machida Akemi
ハイジュエリーの匠の技が感じられるダイヤモンドリング。詩的でロマンティックなデザインが幸せな気分を盛り上げる!
多くのものが経年変化しますが、10年、20年と時が経っても輝きが失せないのがジュエリーです。その中でもブライダルリングは人生の中で意味のある特別なもの。
一生に一度のブライダルリング選び、デザインもダイヤモンドのクオリティも妥協したくないなら、ヴァン クリーフ&アーペルのブライダルリングはいかがでしょう。
ヴァン クリーフ&アーペルと言えば、四つ葉のクローバーをモチーフにしたアルハンブラが人気。誕生から50年以上経ちますが、オニキスやマラカイト、マザーオブパールなど異なる色彩やサイズが登場し、コレクションの幅が広がっています。
他には蝶やフラワーなど自然をモチーフにしたジュエリーが多く、このブランドしか成し得ないオリジナリティと気品があります。
ヴァン クリーフ&アーペルは、宝石商の娘エステル・アーペルと、ダイヤモンド研磨職人の家系に生まれたアルフレッド・ヴァン クリーフの結婚がきっかけで始まりました。ラブストーリーから始まったメゾンだけに、ブライダルコレクションはロマンティックなものが揃っています。
ヴァン クリーフ&アーペルは、1906年にパリ・ヴァンドーム広場に出店。全世界から集めた最高品質の宝石だけを使用したジュエリーはその当時の社交界の人々を魅了し、世界の宝石商として地位を築き上げます。
モナコの王妃となったグレース・ケリーがレーニエ大公から婚約の際にプレゼントとして贈られたのが、ヴァン クリーフ&アーペルの真珠とダイヤモンドで仕立てられたパリュールでした。
そんな華麗な歴史を持つメゾンのエンゲージリングは、特別な瞬間を祝うのにふさわしい優美なデザインが揃っています。クチュールにインスパイアされたボタンモチーフの「クチュール」、エメラルドカットがシャープな印象の「エヴァンタイユ」(フランス語で「扇」という意味)、クラシカルでダイヤモンドの輝きが際立つ「ロマンス」など。
いずれもメゾンの基準に則って選別された0.3カラットから3カラットまでのダイヤモンドがセットされ、時を経ても変わらないプラチナが純白のダイヤモンドの輝きを高めています。
ヴァン クリーフ&アーペルは、世界で最も美しいダイヤモンドを扱っている数少ないメゾンの1つです。洗練されたデザインに目がいきがちですが、家系とも言える宝石へのこだわりから、ヴァン クリーフ&アーペルのダイヤモンドは小粒のものまで厳しい基準をクリアしたものだけが使われています。
ダイヤモンドの選別は2段階に分けて行われ、パリのヴァンドーム広場にあるアトリエでは、日々、宝石鑑定士がまずは国際的な基準「4C」に基づき、透明度の高いダイヤモンドを厳選していきます。次に、1日のうちの異なる時間帯に色や形、透明度を注意深く観察し、鑑定士の心を動かすような何かを持つ石を最終的に選んでいるといいます。
ファセットから光の反射が強まるようにカットされた最高に美しいダイヤモンド。どのブライダルリングにも、ヴァン クリーフ&アーペルの職人たちが100年以上にも渡り受け継いできたハイジュエリーの専門知識が生かされています。
1933年に特許を取得した、貴石をぎっしりと敷石のように台座に留め、表面からは爪が全く見えない「ミステリーセッティング」は有名ですが、そのような高度な技を持つ職人たちによって、ブライダルリングも制作されています。
マリッジリングは、肌身離さずつけるものなので、毎日のファッションに合うものを選びたいもの。単独でもつけてもいいですし、エンゲージリングと組み合わせてみたり。結婚10年目や20年目の節目に買い替えるのもいいですよね。
マリッジリングは目に入るたびに相手への感謝や、結婚当初のドキドキした気持ちを思い起こさせるので、毎日つけることで相手との絆がぐっと深まります。
衣服の高級な縁飾りを思わせる「クチュール」のマリッジリングは、2列のダイヤモンドが高貴な印象。エレガンスとつけ心地を追求したヴァン クリーフ&アーペルのマリッジリングは、クラシカルでタイムレスなものから、モダンで大胆なものまでデザインが豊富なので、お気に入りがきっと見つかるでしょう。
取材協力:ヴァンクリーフ&アーペル