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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.238 アメリカの広告業界の大御所を魅了した最大最高品質のスタールビー「ロッサー・リーブス・スタールビー」

人々を魅了してやまない美しい宝石。そこには、さまざまなエピソードが秘められています。ご紹介するのは、ロッサー・リーブスのスタールビー。

138.7カラットという迫力で、鮮やかな色、オーバルのカボションカット、中央から出ている6条の白い光、どれをとってもスタールビーの理想形です。

そんな完璧な美しさを持つルビーだから、ホープダイヤモンドのような「呪い」があるかというと、意外やダークなうわさは見当たらないようです。

スリランカ産ということはわかっているのですが、いつ産出されたのかは不明。公的な記録によると、ロバート・フィッシャーという宝石商が 1953年にロンドンのオークションでこの巨大なルビーを初めて購入したことが記載されています。当初は140カラットあったのですが、面に傷があり、スターも中心からずれていたことからリカットされ、138.7カラットになったということです。重量は減りましたが、その結果今でも世界最大のそして最高品質のルビーの1つに数えられています。

ルビーの評判はたちまち世界中を駆け巡り、1950年代後半アメリカ広告業界の大御所ロッサー・リーブスの目に留まります。彼の名前は知らなくても、彼が書いたM&Mのチョコレートのコピー「お口で溶けて、手で溶けない」は全米では知らない人がいないほど有名でした。

彼はこのルビーを手に入れた瞬間からルースのままベルベットのポーチに保管し、服のポケットに入れて持ち歩いていました。そして「私のベビー」とか「幸運のお守り」と呼んでいました。このことから、ルビーは「ロッサー・リーブス・スタールビー」と呼ばれるようになりました。

しかし彼がこれほど大事にしていたルビーも、別れる日がやってきました。

1960年代初頭のある日、リーブスはロンドン行きの飛行機に乗り継ぐため、タクシーでニューヨークのJFK空港に向かっていました。ヒースロー空港に到着したとき、彼は「幸運」のルビーをNYのタクシーの中に置き忘れたことに気づきました。タクシー会社に電話をしたところ、幸運にも運転手はポーチを忘れものとして提出していました。

彼の曾孫、ブレンダン・リーブス氏はスミソニアン博物館のサイト GeoGalleryに対し「その何とも辛い経験をした後、彼はルビーをスミソニアン博物館に寄贈することを決意したのです」と語っています。

1965年以降、ロッサー・リーブス・スタールビーは、ワシントン D.C. のスミソニアン国立自然史博物館で最も貴重な所蔵品の1つとして、来館者の目を楽しませています。

画像出展元 : clodiusco.com

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オリジナルポーチ。春から初夏にかけて、花々が咲き誇る風景。そこに、ブルートパーズやガーネット、さらに緑色の宝石を羽に散りばめたバタフライ。どこかにジュエリーをアクセントにしているのがこのポーチのデザインの特徴。両面とも同じプリントです。内側は柔らかなポリエステル。コスメ、ハンカチ、アクセサリーなど身の回りのものがたっぷり入り、人に見せたくなるポーチです。日本製。
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