NO.248 プラダとフレッドが、合成ダイヤモンドのハイジュエリーを発表
すっかり市民権を得た感のある合成(ラボ・グロウン)ダイヤモンド。2023年10月、2つの大手ブランドから合成ダイヤモンドを使った新作ジュエリーが発表され、話題となっています。
1つ目は、イタリアのファッションブランド、プラダ。
2022年10月、すべてリサイクルゴールドを使用した初のファインジュエリーコレクションをスタート。今回はそのダイヤモンドバージョンともいえるもので、コレクション名はゴールドのみのバージョンを含め「エターナルゴールド」。ダイヤモンドジュエリーは、ハート形のイヤリング、スネーク形リング、ダイヤモンドがちりばめられた大ぶりのネックレスなどがラインナップしています。
合成ダイヤモンドのメリットは、なんといっても短期間で生成できること。プラダのジュエリーディレクター、ティモシー・イワタ氏はワシントン・ポスト紙に対し、
「天然ダイヤモンドの生成は数十億年かかるのに対し、合成ダイヤモンドは約3週間くらいで調達可能。当社では、顧客の希望に合わせたダイヤモンドを育てることもできます」と語っています。つまり、ダイヤモンドのカットやカラットなどダイヤモンドそのものを顧客の希望通りにカスタマイズされたものが提供できるということ。素材そのものをオーダーできるという今までにはない発想は、興味深いところです。
2つ目は、フランスのモダンジュエリーブランド、フレッド。
「メゾン史上初のラボ・グロウン・ブルー・ダイヤモンド」として、変形カットのブルーダイヤモンドのルースを発表しました。「フレッド・オーダシャス・ブルー」と名付けられたそのダイヤモンドの重さは、8.88カラット。1908年8月生まれのフレッド創業者であるサミュエルの誕生日と、1号店のあるパリ8区の「8」を意識。カットはブランド独自の36面体「ヒーローカット」と呼ばれるもので、フレッドの創業年である1936年からイメージしたもの。このダイヤモンドへの思い入れの強さが感じられます。同じくヒーローカットのブルーダイヤモンドで、それぞれ 0.5カラットの4つのピースも紹介。さらにこのブルーダイヤモンドを天然ホワイトダイヤモンドと組み合わせたジュエリーを制作しました。
フレッドが「伝統とテクノロジーの融合」と呼ぶこのコレクションと、ダイヤモンドのルースは、パリ本店での展示を経て、その後11月韓国、ソウルで公開されます。
ソウルでは2023年11月11日~12月25日まで、ALT.1 Hyundai ギャラリーで創業者フレッド・サミュエルの回顧展を開催。300点以上ものジュエリーや作品と共に彼の人生や人間性にも焦点を当てたユニークな展示内容になるとか。
ソウルは、日本から2時間半ほどのフライト。足を運んでみたいものですね。
TOP画像 : instagram.com/p/CxamQdytfVm
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オリジナルポーチ。春から初夏にかけて、花々が咲き誇る風景。そこに、ブルートパーズやガーネット、さらに緑色の宝石を羽に散りばめたバタフライ。どこかにジュエリーをアクセントにしているのがこのポーチのデザインの特徴。両面とも同じプリントです。内側は柔らかなポリエステル。コスメ、ハンカチ、アクセサリーなど身の回りのものがたっぷり入り、人に見せたくなるポーチです。日本製。
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