NO.288 地震の復興支援にも。石川県の伝統工芸を使ったジュエリーに注目!
Text=Brand Jewelry
金箔、蒔絵、漆、象嵌、細やかな手仕事を生かした石川県のジュエリーを購入して復興を支援しよう。
加賀藩前田家が育んだ豊かな文化
2024年1月1日に発生した能登半島地震からはや3か月が過ぎました。中でも最も大きな被害を受けた石川県は江戸時代、加賀藩主・前田家が推し進めた文化振興策によって、華やかな工芸文化が花開いた土地。数多くの貴重な文化財が残され、伝統工芸の技術や文化が現在も継承されています。復興支援のために各地で様々な支援がされている中、伝統工芸の技術を取り入れたジュエリーが気になりました。その中から3つご紹介したいと思います。
1.繊細なレースと金箔の融合、Gold-Knot (ゴールドノット)
金沢の伝統的工芸品の金沢箔と、16世紀のヨーロッパで生まれたといわれるタティングレースを組み合わせたジュエリー。レースに使われている絹糸は石川県産のものを使用、手作業でモチーフを作っています。そのモチーフに1枚ずつ金箔を貼り重ねていくのですが、その技術はGold-Knot 独自のもの(特許取得済)。その後レースの編み目の間についた金箔を刷毛で落としモチーフが完成。素材が絹糸に、10,000分の1~2ミリほどの薄さにまで打ち延ばした金箔を重ねているので、軽くて繊細なところが魅力です。
2.加賀の蒔絵と漆が生み出す独特な美しさ、Classic Ko (クラシックコー)
石川県加賀市の山中温泉地区で作られる山中漆器。中でも120年の歴史をもつ大下香仙工房が、漆・蒔絵技法を用いて、時に天然素材を組み合わせて製作しています。
すべてのジュエリーアイテムがそろっていますが、Doll/月という名のブローチや、リスをモチーフにしたリング、螺鈿を使った華やかなアネモネブローチなど、どれも遊び心にあふれています。白蝶貝を使った帯留めもモダンな印象で、素敵です。
3. 加賀象嵌技法を使った愛らしいデザインが魅力、希らら
象嵌(ぞうがん)とは、金属、陶磁器、木材などに模様を刻み込み、そこに金銀その他の材料をはめ込んで装飾を施す技法のこと。加賀象嵌は16世紀末、加賀藩2代藩主前田利長が、京都の金工家・後藤琢乗を招き、装剣技術を開発したのが起源といわれています。その後武具を中心に高度な発展を遂げ、特に加賀象嵌鐙(あぶみ)は天下の名品と謳われていました。金沢のジュエリー作家、長谷川真希さんのコレクション「希らら」は、加賀象嵌を中心に制作しているジュエリー。個人的には、ころころっとした手まりをモチーフにした手まりネックレスに注目しました。菓子切り楊枝は、茶道をしていると欲しくなる一品。楊枝入れは、着物の残り布のハギレで作っているのだそうです。
こうしてみると、能登にも伝統工芸の技法を使った素敵なジュエリーがあるんですね。復興支援の一助にもなるから、気になるジュエリーがあったら購入したいものです。
画像出典 : jewelry-kirara.com
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ジュエリー作家池田達治さんのライトジュエリー。付け方がいろいろができるのがポイント。池田さんは貴金属の使い方に特徴がありおしゃれです。ジュエリー展などで販売し、一般のお店では手に入りにくいです。これはゴールド3本、プラチナ3本の輪をダイヤモンドをあしらったパーツを束ねた6連リング。黒紐付きで、ペンダントとしても使用できます。オンラインショップはこちら。
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