パリ五大宝飾店の1つ、メレリオから胸躍るような春の新作が登場
Text=Machida Akemi
400年以上続く高級宝石商メレリオから、春の日常を彩る花々のジュエリーが発売されます。マリー・アントワネットが愛した花モチーフのジュエリーで王妃気分に!
新しいことが始まりそうな2024年春。ジュエリーも洋服に合わせて新しいものが欲しくなりますね。春と言えば、やっぱり花モチーフのジュエリー。フランスのジュエリーメゾン、メレリオから春の花々の美しさや儚さを彷彿とさせるジュエリーや、日本新登場のハイジュエリー「イゾラマードレ」を含むスプリングセレクションが公開されました。
メレリオは創業1613年。ヴァン クリーフ&アーペルやショーメなどグランサンクと称されるパリ五大宝飾店の中でも最古の歴史を誇ります。確かな品質はマリー・アントワネットの目にも留まり、歴代の顧客リストには世界各国の王室の名前がずらりと並んでいます。
創業から400年以上経ちますが、今もメレリオ家一族によって経営され、コームメレリオが15代目として総指揮をとっています。メレリオの本店はパリ、ヴァンドーム広場界隈、高級ブランドが建ち並ぶラ・ペー通り9番地にあり、その上の階にある工房で現在も職人たちが1点ずつ手作業でジュエリーを作っています。
卓越した職人技術が、400年引き継がれて
注目は日本新登場のハイジュエリー「イゾラマードレ」のネックレス。グリーンエナメルで葉の形を象り、センターの大粒のグリーントルマリンの周りには、希少なツァボライトやピンクサファイアが取り巻いています。
もともとメレリオ一家はイタリアからフランスへ渡ってきたのが始まりですが、このジュエリーはメレリオのルーツであるイタリアの美しいリゾート、ボロッメオ諸島の美しい庭園からインスピレーションを得て作られました。木々の緑が若草色に変わり、花々が咲き誇る春の情景をそのまま表現したようなジュエリーです。
毎日の気分を盛り上げる花モチーフ
日々のおしゃれとして気分を上げたいなら、「プティ カクタス ヴァニーユ」の花のジュエリー。メレリオにとって最初の王室顧客マリー・アントワネットが愛したという花、カクタス ヴァニーユがモチーフになっています。メキシコと西インド諸島が原産で、春の訪れに合わせて一晩だけ花を咲かせるというカクタス ヴァニーユ。その日の気分に合わせて、ネックレスやリングを重ねづけするのも楽しそう。
久しぶりの食事会には、「ジャルディーノ」コレクションのリングやブレスレット。庭園でパッと咲いた美しい花をダイヤモンドやサファイアで表しています。自分だけのラッキーチャームのように自由に組み合わせて、お守りのように身につけてもいいですね。
デザイナーのロール=イザベル・メレリオは、400年以上という歴史の中で積み上げてきた貴重なアーカイブ作品からもヒントを得ています。彼女は「メレリオの宝石を買うことは、フランスとイタリアの歴史の一部を買うようなものです」と語っていますが、工房には16世紀以来のメレリオ一族の活動の全ての文書、例えば王族の顧客台帳、何千ものジュエリーデザインのデッサンが今も保管され、それらがメレリオのジュエリーのインスピレーションの源となっています。
TOP画像 : 「プティ カクタス ヴァニーユ」コレクション。 MELLERIO