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2024年5月7日と8日の2日間、オルブライト元米国務長官のプライベート コレクションがアメリカのフリーマンズ・オークションにかけられることになりました。

オルブライト元国務長官といえば、クリントン政権時に初の女性国務長官として活躍。長官引退後は最晩年まで世界情勢について、自身の意見を世に問う姿勢を貫いてきました。一方、ファッションやジュエリーへの関心も高く、熱心なブローチのコレクターでした。国際会議や各国首脳や要人との会談の際、さまざまなブローチを身につけ、外交政策のメッセージを伝えていたことはよく知られています。

彼女はピンのコレクションの一部をアメリカ国務省の国立アメリカ外交博物館に寄贈していますが、それについては当ブログNo.115

No.115 オルブライト元国務長官、着用したブローチは外交手段の一つだった！

でご紹介しています。

今回のオークションで注目を集めているジュエリーの一部を見ていきましょう。

まずはブルガリ「ファイアーワークス」のチョーカーネックレス。K18ホワイトゴールの台座に185個のラウンドブリリアントカットのダイヤモンドをセッティング、総重量は9.25カラット。ダイヤモンドの入った三角形のラインとホワイトゴールドのボールパーツの繰り返しのデザインが印象的です。最高落札額は18,000USドル(約280万円）と予想されています。同じデザインのリングも出品されていて、こちらの落札推定価格は4,000ドル（62万円）ということです。

他にもアメリカ国旗を抱きかかえるヒョウをデザインしたK14ローズゴールド、ダイヤモンド、ルビー、サファイアのゴージャスなブローチや、ファセットカットのルビーのビーズを組んだネックレス、パンジーモチーフのイヤリングとブローチのセットジュエリーといった本格ジュエリーがずらり。

ワシをモチーフにしたピンや平和の象徴ハトをモチーフにしたコレクションなど、コスチュームジュエリーも素敵なものが多く、日常にも気軽につけられるようなデザインが魅力です。推定落札価格も300～700ドル（47,000円～108,000円）と入札しやすい価格なのもうれしいかぎり。

ジュエリー以外にはジュエリーボックス、ブランドのスカーフ、ハンドバッグ、アンティーク家具、陶磁器、銀器、書籍などがあり、どれもオルブライト氏のセンスを感じさせます。中にはソビエト連邦時代の歴代書記長のマトリョーシカ人形（推定落札価格100ドル）なんかもあったりして、見ているだけでも楽しいもの。

価格が手ごろなものもあるだけに、ちょっと入札してみたくなってしまいます。

トップ画像出典：hindmanauctions.com

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