NO.316 世界一ゴージャスなカセットテープ、JCKラスベガスのジュエリーショーで話題
20世紀、たくさんの革新的な機器が生み出され、消えて行きました。カセットテープもその一つ。アナログ音の良さを見直す流れもありますが、それをデザインで再現した作品がアメリカのジュエリーショーで受賞しました。
1970年代から90年初頭にかけて音楽用の記録メディアとして人気を集めたカセットテープ。当時世界中に爆発的に普及した「ラジオ付きカセットレコーダー」、通称ラジカセやウォークマンにセットして、お気に入りの楽曲を楽しんだものです。
音楽配信が主流となった今では、ほとんど見かけなくなってしまいました。2024年6月、JCKラスベガスショーで開催されたデザインコンテスト、クチュールデザインアワードでは、そのカセットテープをモチーフにしたK18ゴールド製のペンダントが登場。革新的なジュエリーデザインを讃える「ベスト・イン・イノベーティブ」賞を受賞しました。
ペンダントは、K18イエローゴールドのケースの中に2つのゴールドのリール。リールの部分には合計1.01カラットのダイヤモンド、そして合計40.04カラットのホワイトサファイアがびっしりセッティングされています。
この「カセットテープ」には、一緒にネックレスにつけられる合計0.3カラットのダイヤモンドと、0.68カラットのピンクオパールの消しゴムが付いたK18ゴールド製の鉛筆のペンダントトップが伴い、ラグジュアリー感にあふれています。
カセットテープの星型の穴に鉛筆の先を入れて回すと、本物のカセットテープのように、金色のリールの部分を「巻き戻し」「早送り」ができるという心憎い演出にも気持ちが騒ぎます。
両方のペンダントトップは、ウォークマンの「停止」「一時停止」「再生」「巻き戻し」「早送り」ボタンの形にデザインカットされた合計20.37カラットのロッククリスタルと、合計3.53カラットのトパーズのついた「プレイリスト」という名前のネックレスに通すことで完成します。
ペンダントネックレスを制作したのは、ニューヨークのブルックリンを拠点に世界各地に取扱店舗を展開するソレリーナ(Sorellina)社。キムとニコルのカロセラ姉妹が共同経営しています。残念ながら日本では取り扱いはありません。
デザイナー担当のニコルは、「このジュエリーには、私たちが送った輝かしい青春時代、そしてノスタルジーが込められています。デビッド・ボウイや70年代のグラムロックのムーブメントからインスパイアされたコレクションの一つです」と語ります。
カセットテープのペンダントトップが23,500USドル(約380万円)、鉛筆が6,000USドル(約96万円)、ネックレスが22,000USドル(約350万円)と価格もとってもゴージャス。でも買うのならやはり3つセットでしょう。合計826万円!思わずため息がでてしまいますね。
トップ画像出典:sorellinanyc.com
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