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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.379 ショーメ、カルティエ、ブチェラッティなどハイブランドがラインナップ! パリの豪華なオークション

2025年4月24日、パリのオークションハウス、ボーナムでジュエリーのライブオークション「パリ・ジュエルズ」が開催されました。アールデコから1970年代まで、ショーメ、カルティエ、ブシュロン、ブチャラッティ、グラフ、ヴァン クリーフ&アーペルなど、高級ブランドが勢ぞろい。

ショーメのコレクションが海外のメディアで話題になっています。名前は公にされていませんが、その人物が出品するショーメは相当なもの。一番の目玉は、幾何学的なデザインのダイヤモンドとルビーのブレスレットです。全体にメレダイヤを敷き詰めた長細い6角形のモチーフとカリブレカットのルビーのモチーフが交互にセットされたアールデコ時代のもの。プラチナとK18ゴールドの台座には、フランスの検定マークがついています。51,200ユーロ(8,360,857円)で落札されました。

1970年代に製作されたマラカイトとラピスラズリを使用したジュエリーも注目されています。葉をモチーフにしたデザインと質感のあるイエローゴールドの台座が特徴で、同じデザインでブローチ、イヤリング、リングの3点が出品されています。全部1人で落札できれば、完璧なジュエリーコーディネートが楽しめそう。イヤリングは10,240ユーロ(1,672,661円)で落札。

さらに、興味深いのは宝石をセッティングした両面の手鏡。大小2種類あり、ショーメのボックス付き。

大きい手鏡は、本体の周囲にマーキス型のターコイズとオーバルのサンゴが繰り返し配置され、まるで果実のようなデザインになっています。手鏡の持ち手部分はアベンチュリンで、鏡の周囲は金糸のタッセルが施され、ツイストしたゴールドコードで包まれています。アクセントに大きめのサンゴがついています。1968年頃の製作です。本記事のトップに掲載した手鏡。48,640ユーロで落札(7,942,814円)。

小さい手鏡は、質感のあるイエローゴールドのディテールと、地中海産の宝石サンゴの持ち手が特徴。こちらは1965年頃の製作。


水辺で遊ぶ鳥を描いたシルバーブローチ&ピアスセット。1881年頃イギリスで制作されたものです。どことなく、東洋のイメージがありますが、当時、ヨーロッパではジャポニスムが流行していたので、その影響が少しあるかもしれません。
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19世紀に作られた、ローズカラーゴールドのダイヤモンドブローチです。3つのダイヤモンドは、ブリリアントカットが開発される以前、ダイヤモンドから輝きを引き出すために用いられていたローズカットです。
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古き良き時代を感じさせるジュエリーの競演に、ため息!

ほかにも、宝石を使った小物類も出品されています。

1945年製作されたと思われるカルティエの口紅ホルダー。K18ゴールドの上下にサファイアとルビーがそれぞれ1つずつセッティングされていて、上下それぞれに口紅を入れることができるようにデザインされています。

ブチェラッティの外側は黒いベルベット、内側にシルクを張ったパーティバッグは、開閉部分の片面に養殖真珠を一列に並べてアクセントにサファイア、もう片面はブチェラッティらしい細やかな銀細工が施されています。M. BUCCELLATIの刻印が入っていますが、制作年は不明。1920年代から第二次世界大戦が起こる前頃まで、このようなブチェラッティのイヴニングバッグはイタリアの富裕層に人気があったそうです。こんな贅沢なバッグ、今では作ることは叶わないでしょう。

画像出展 :  https://www.bonhams.com

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