SDGs

ブルガリのSDGs対策。クリーンエネルギーと職人の技を融合した次世代のためのジュエリーファクトリー

Written by Brand Jewelry

ブルガリのヴァレンツァ・ファクトリー。Made in Italy、SDGsをきめ細かく対応し、伝統を未来に繋いでいます。

1884年ローマで創業し、現在LVMH傘下のブルガリが、2025年4月16日、ヴァレンツァの工場拡張の開所式を行いました。ヴァレンツァはミラノから車で約1時間、長きにわたりイタリア宝飾品の中心地として栄え、ダミアーニやピキョッティなどもこの地にアトリエを構えています。

ブルガリはこの工場を2017年に開設し、370人の職人を雇用しました。当時は14,000平方メートルだった敷地は、現在では33,000平方メートルに拡大し、1,100人の職人を雇用するまでに成長しています。

今回のプロジェクトでは、2029年までに生産能力を倍増。そのために今後4年間でさらに500人の雇用が見込まれています。こうした成長の裏には、ブルガリのSDGsの取り組みが実を結んでいる点に注目すべきです。

工場は再生可能エネルギーで稼働しており、地熱システムと4,100枚以上のソーラーパネルが工場の電力の50パーセントを供給。残りの半分はすべて他の再生可能エネルギー源によって賄われています。

この製造施設にはプラスチック不使用、最適化された空気処理、正確な温度制御、水管理システムが導入されています。

敷地は、米国グリーンビルディング協会(USGBC)が授与するLEEDゴールド認証を取得しています。LEEDとは「Leadership in Energy and Environmental Design(エネルギーと環境デザインにおけるリーダーシップ)」の略で、持続可能な建築のための最も厳しい世界基準の一つ。この認証によって、エネルギー効率、節水、室内環境品質、そして環境負荷の少ない材料の使用における卓越性が認められます。ここで製造されるすべてのジュエリーは、責任ある宝飾品協議会(Responsible Jewellery Council)の認証を受けた100%ゴールドで作られています。

さらに、工場の周囲に広がる8,000平方メートルの敷地は、ポー川とオルバ川の公園管理局との提携により、在来種の樹木を植える自然再生事業によって整備されました。近隣には10個の養蜂箱が設置され、100万匹近くのミツバチが生息しています。

ブルガリのSDGsは環境だけではなく、文化的な側面にも及んでいます。メゾン初の一般公開ジュエリースクール、スクオーラ・ブルガリを開校。イタリアのタリ・デザイン・スクール(TADS)と共同で開発されたこのスクールは、金細工と宝石セッティングの専門トレーニングを提供、職人技の伝統を継承しつつ、現代的な手法も取り入れています。

当ブログNo.358で、ブチェラッティが今後3年間で7つの工房で500人以上の従業員を増やす計画を発表というニュースを取り上げたのは、記憶に新しいところ。イタリアの2つのメジャーブランドが新たな挑戦へと舵を切ることになり、ほかのジュエリーブランドの動向も気になるところです。

*The Jewellery Editorの記事の要約です。

出典:www.thejewelleryeditor.com

SDGs重視で制作されるブランチ・ジュエリー 。イギリス王室の女性たちからハリウッド女優まで、カジュアルスタイルで愛用されるイギリス発のアクセサリーブランドです。特徴は、滑らかなウッドを主役に、貴金属、天然石を組み合わせています。ショップはこちら。

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