ニナ リッチ ファインジュエリーの新作「AIR」。注目は、サイズや色合いが異なるバロックパールと、香水ボトルのような白いムーンストーン
Text=Machida Akemi
パリのオートクチュールの考え方がベースにあり、隅々まで丁寧に作られたニナ リッチ ファインジュエリー。2023秋冬コレクションが発表されました。
ファッションの総仕上げにジュエリーは欠かせませんが、モードっぽく身につけたいなら、パリのオートクチュールから発展したニナ リッチのファインジュエリーが絶対におすすめ!
今シーズンのテーマは「AIR(エール:空気)」。バロックパールの淡水真珠を遊び心たっぷりにあしらったパールジュエリーと、神秘的なムーンストーンのジュエリーの2スタイル。どちらもシーンを選ばずデイリーにつけらます。
ファッションで築いたクリエイティブな感性が息づくジュエリーデザイン
花々がつくるねじれたカモフラージュを表現した「POETIC CAMOUFLAGE 」(ポエティック カモフラージュ:ポエム的カモフラージュ)のジュエリーは、遊び心たっぷり。バロックの淡水真珠の艶めきと柔らかな色合いが、ダイヤモンドとゴールドの素材とも互いに引き立て合って華やかなムードが漂います。
バロックパールの魅力は自然が生み出した歪み、この世に2つとない個性的な形。淡水真珠はフォーマルすぎず、カジュアルにもドレスアップにも合わせやすくデイリーに大活躍するはず。あえて色や光沢が微妙に違うパールをランダムにセッティングしているところに抜け感があって新鮮です。
香水ボトルのようなムーンストーンを大胆にあしらった「DYNAMIC VALSE」(ディナミック ヴァルス:ダイナミックなワルツ)のリングとネックレスはスマートでキュート。秋冬のグレーやベージュのファッションのアクセントになります。サイドに添えられた赤のガーネットと、パールの光沢がエモーショナルな気分を盛り上げてくれるはず。
パリのオートクチュール時代から受け継がれているフェミニンさが隅々に感じられるニナリッチ ファインジュエリー。
これからのシーズン、クリスマスのギフトや1年間頑張った自分へのご褒美にチェックしたいジュエリーですね。
Brand Story 〜 90年以上も継承されるフェミニンなスタイル
浮き沈みの激しいファッション業界の中で、パリに本拠地を置き90年以上にも渡り業界のトップの地位を維持してきたのがニナ リッチです。
1932年、創業者でクチュリエのマダム ニナ・リッチはパリのカプシーヌ通りに高級仕立て服、オートクチュールのアトリエを創設しました。机の上でデッサンを描かず、顧客にそのまま布地を当て、体にフィットさせながら作っていくという画期的な方法は、モード雑誌などに注目されます。
女性のしなやかな動きとともにエレガントに揺れるギャザーやドレープ、大胆にリボンをあしらったフェミニンなスタイルは、多くの女性たちを魅了していきます。当時パリの裕福な女性たちのほとんどがニナ リッチのドレスを1着持っていたと言われています。
ニナ リッチという名からは真っ先に香水を思い浮かべる人も多いでしょう。ラリック社がデザインした鳩モチーフのボトルで有名な「レール デュタン」は、発売から75年たった今でも人気です。赤いリンゴのボトルが可愛らしい「ニナ オードトワレ」もアイコニックな存在。フレッシュでグルマンな(甘いお菓子のような香りの)ノートが主役のフレグランスは、若い女性を中心にベストセラーとなっています。
新たなデザイナー就任で、大胆で楽観的な女性らしさも
ニナ リッチの世界観はマダム ニナ・リッチ亡き後も、才気溢れるデザイナー達に受け継がれ、今年、26歳のハリス・リードがクリエイティブディレクターに就任。ニナ リッチのシンボルである、鳩やリボンなどのアーカイブを大事にしながらも、大胆で楽観的な女性らしさを盛り込み、ニナ リッチの新時代を切り拓いています。
ニナ リッチ ファインジュエリーは、年2回発表されるプレタポルテのコレクションからインスパイアされて作られています。パリのメゾンがシーズンごとに発表するファッションのイメージに合うようにデザインされ、日本の優れたクラフトマンシップによって、高品質なジュエリーに仕立てられます。
*価格はすべて税込。
お問い合わせ:エスジェイ ジュエリー 株式会社
TEL03-3847-9903
https://www.sjj.co.jp/ninaricci/
トップ画像:ニナ リッチのアイコニックなリンゴのボトルが可愛い。香水「ニナ オードトワレ」と「DYNAMIC VALSE」(ディナミック ヴァルス:ダイナミックなワルツ) K18・ムーンストーン・アコヤパール・ガーネット。リング ¥426,800