NO.287 豪華100カラット以上の宝石が一堂に会する特別展。ロサンゼルス自然史博物館で開催
Text=Brand Jewelry
図鑑や本で見たことのある有名ダイヤモンドがずらり。
世界には様々な博物館がありますが、宝石好きならぜひ訪れてほしい場所の一つがロサンゼルス自然史博物館(Natural History Museum)。現在、特別展「100 Carats: Icons of the Gem World:宝石の世界のアイコンー100カラット」が開催されています。
展覧会では、30点以上の宝石がショーケースに並び、中には100カラットを超える宝石がなんと20点も見られるのです。その目玉は、なんといっても125カラットの「ヨンカーI 」ダイヤモンド。
ヨンカーといえば、1934年南アフリカで発見された時は726カラット、世界で4番目の大きさでした。その後ハリー・ウインストン社がこの原石を購入、カット・研磨は世界有数のダイヤモンドカッター、ラザール・キャプランに託されました。約1年の研究の末、原石は最大の大きさとなるヨンカーIをはじめ、13個の美しいダイヤモンドにカットされました。
ヨンカーIは、1977年に博物館の個人バイヤーによって購入されて以来、世界的な王族やハリウッドスターの手に渡ったものの一般に公開されたことはなく、今回の展示はなんと、80年以上ぶりとのこと。現在の所有者であるイブラヒム・アル・ラシッド氏がこの石を博物館に貸し出したことで実現しました。
他にも美しい宝石がずらり。たとえば、241.04カラットのコロンビア産エメラルド「クラウン オブ コロンビア」。現存する最も完璧なエメラルド カット宝石の 1 つとして知られています。
「ピンク プリンセス」と名のついた約110カラットのピンクサファイア、濃いイエローとパステルブルーの2色に分かれた153カラットのトパーズ、その名も「ウクライナの国旗」など。
2023年発見された100.06カラットのサファイア「ザ・ミラクル」も初展示されています。ロサンゼルス自然史博物館の館長兼ディレクター、ロリ・ベッティソン・ヴァルガ博士によれば、「これほどの大きさと品質の宝石が、1箇所の展示会で展示されることは初めて」とのこと。
YouTubeでも展示されている宝石の一部を360度ゆっくりと見ることができますが、その美しさに思わずうっとりしてしまいます。常設展では、市場であまり出回らない貴重な原石や宝石、鉱物が見られるので、宝石好きにはたまらないと思います。
この展覧会は、2024年4月21日まで。この時期ロサンゼルスに行かれるラッキーな方、お見逃しなく!
画像出展 : https://nhm.org/experience-nhm/exhibitions-natural-history-museum/100-carats
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ダイヤモンドの合計0.5ct、トップの直径が約1.3cm。胸元で存在感を放つダイヤモンドネックレスです。写真のピンクゴールドの他に、イエローゴールド、ホワイトゴールドがあります。
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