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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.332 パリオリンピックの熱が収まらないパリで、ステージジュエリー展、10月13日まで開催

ヴァン クリーフ&アーペルの支援のもと、2012年にパリのヴァンドーム広場に設立された一般の人に向けたジュエリーの教育文化機関、L’ecole(レコール)。2024年6月13日~10月13日、モンマルトルのオテル・ドゥ・マーシー・アルジャントーで、「コメディ・フランセーズの舞台美術」を開催中。コメディ・フランセーズは1680年に設立された王立劇団(現在は国立)で、そのステージで使用されていた宝飾品の初の展覧会として注目を集めています。

舞台用ジュエリー、いわゆるコスチュームジュエリーは、舞台で権力、愛を表現したり、逆に自身のアイデンティティを隠すためのものとして重要な役割を果たしてきました。素材は主に人工真珠、ガラス、金色の金属合金の模造素材が用いられましたが、デザインとつくりには高級ジュエリーと同じように精巧さを求めました。

演劇への興味が高まった19世紀、上演する劇場も増えたことで舞台用ジュエリーの需要が拡大。それに伴い専用ジュエリー工房の評価も高まります。今では、演劇の衣装や小物はスタイリストなどが用意しますが、当時は俳優の自己資金で衣装をデザインし、胸飾り、櫛、剣などを職人に注文していました。

俳優たちはストーリーに関係があるかどうかにかかわらず、舞台上で私物を身に着けることで、自身のステータスを示していました。たとえば、サラ・ベルナールはルネ・ラリックのブローチを頻繁に着用して舞台に登場しました。 こうしたジュエリーは、ガラスや陶器、珊瑚やラピスラズリなどさまざまな素材が混ざっているものが多く、修復作業は困難を極めます。

今回の展示会では俳優たちのイラストや写真とともに舞台装飾品の歴史を魅力的に紹介しています。女優レイチェル・フェリックスのために作られた珊瑚や真珠のついた櫛、ガラスの真珠とカメオをあしらった櫛、さらにナポレオンが親友で俳優フランソワ=ジョゼフ・タルマに贈った王冠、そのほか剣、ネックレス、ヘッドピースなど、多様なものが並んでいます。

展示内容の素晴らしさはさることながら、会場となったオテル・ドゥ・マーシー・アルジャントーはぜひ訪れたい場所。ここは18世紀、パリ9区モンマルトルの大通りの一角に建てられ、歴史的建造物としても指定されている邸宅。クラシックな外観と改装によるモダンな内装が調和した気品にあふれる館です。展示スペースのほかに、ジュエリーの講義用の部屋、会議室、広々とした図書室、ジュエリーに特化した書店で構成されています。

同施設では、2024年9月19日から26日までの8日間の限定で、世界有数のジュエリーコレクターである有川一三氏のアルビオン・アート・コレクションから、約20点の作品が展示する予定です。
同時期にパリに行く機会のあるラッキーな方は、足を運んでみてはいかが。展示会は2会場とも予約制、入場無料。 予約: lecolevancleefarpels.com

画像出展 : lecolevancleefarpels.com


養殖真珠が誕生する以前、世界の海を航海し、天然真珠をヨーロッパ大陸にもたらした海洋立国ポルトガル。首都リスボンに次ぐ第2の都市ポルトのパールジュエリーショップから買い付けた淡水真珠のピアスです。ぽってりしていて可愛いデザインです。
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