NO.342 マリー・アントワネットも愛用。伝統技巧が秀逸な「嗅ぎタバコ」の歴史と貴重な容器を展示、たばこと塩の博物館
百害あって一利なし!といわれ、愛飲者にとっては肩身の狭い時代となってきたタバコ。タバコの葉を使わない液体の電子タバコが主流になりつつありますが、多くの日本人がイメージするのは、やはり紙巻きたばこ。タバコの葉に火をつけて楽しむスタイルでしょう。
ただ日本ではあまりなじみませんでしたが、火を使わない嗅ぎタバコが昔から愛用されていました。粉末状にしたタバコの葉を鼻から直接吸い込で嗅ぐもので、もともとはアメリカ大陸先住民の風習でした。大航海時代以降ヨーロッパに伝わり、その後中国などのアジア各国にも広まっていきます。18世紀初頭にはフランスの宮廷で大流行。なんとマリー・アントワネットも愛用者だったとか。
嗅ぎタバコは、それを保管、携帯するための容器、嗅ぎタバコ入れを利用しました。東京の墨田区横川にあるたばこと塩の博物館では、2024年9月21日~2024年12月22日、嗅ぎタバコ入れの展示会を開催しています。
嗅ぎタバコの歴史の文献や版画などの資料とともに、フランスをはじめとするヨーロッパ、中国、その他の地域のさまざまな嗅ぎタバコ入れが約280点展示されています。
ジュエリー好きにとって注目すべきは、18~19世紀に作られたヨーロッパ製の「スナッフボックス」「スナッフボトル」といわれる容器の展示コーナー。金の台座に宝石や美しい絵画が描かれたエナメル仕上げのもの、銀のフレームにメノウを大胆に使用したもの、銀の台座に巻貝をあしらったもの、動物の角をそのまま生かしたものなど凝った細工は宝飾品に通じます。
中国製のものは、素材にガラスや陶器を使ったボトル型のものが主流で、鼻煙壺(びえんこ)と呼ばれています。中でも、メノウ製の大根の葉にとまっているコオロギが描かれている20世紀製作の「影瑪瑙製大根と蝗(イナゴ)模様鼻煙壺」は、一見ルネ・ラリックやエミール・ガレのようなアールウーヴォーを感じさせます。
充実した展示内容にもかかわらず、入館料大人100円、高校・中学・小学生、65歳以上 50円というコスパもうれしい展覧会。嗅ぎタバコ入れという小さな容器から見えてくる美しい世界、堪能してみてください。
画像出典 :https://www.tabashio.jp/exhibition/index.html
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