BJI ブログ

ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.23 男のワンランクアップのスタイルを創るブローチ

BJI ブログ No.23

2018年~好きな芸人ランキング3年連続1位、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの超売れっ子、漫才コンビのサンドウィッチマン。

2021年3月24日(水)の夜、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 スペシャル」では、彼らをテーマにした番組を放送。長い下積み時代から今に至るまでのエピソード、そして半年間の密着取材を織り交ぜた濃い内容となっていました。コントは2人でやっていますが、「ネタ作成は富澤たけしさん、営業は伊達みきおさん」と棲み分けができているそう。服装においても、富澤さんは職人らしいシンプルなラフなスタイル、伊達さんは営業マンを感じさせるソフトスーツ姿が決まっています。

そこで目に留まったのが、伊達さんのツイードっぽいジャケットの左の襟元のさりげなくつけられていた透け感のある丸いブローチ。男性が素敵につけこなしているのは、とても新鮮に映りました。彼のサイトをチェックしたら、やはりジャケットに2つほど可愛らしいラペルピンがついたポートレートがのっていて、おしゃれ好きな人という印象を受けました。

そういえば最近、男女を問わず、日常でブローチを付けている人をあまり見なくなりました。実際、自身の宝石箱からブローチの出番があまりないということにも気が付きました。

その理由として、今の日常ファッションスタイルがジャケットにコットンシャツ、しっかりとした生地で作られたツーピースなどから、ゆったりとしたカットソーのシャツやノーカラーのソフトジャケット、ストンとしたワンピースなど着脱が楽なものに変わっていったことが考えられます。

比較的厚手の生地につけることが多いブローチは、今多い薄手の生地やニットにつけてもくたっとしてしまったり、ピンで生地に穴があくのが気になるところ。

ブローチの起源は、古代ギリシャ、ローマに遡ります。古代の衣服は布を体に巻き付けるだけのものだったので、布がずれ落ちることを防ぐための留め具として作られ、その後装飾性のあるものへと変わっていったという歴史があります。

現代におけるストールやマフラーを巻いたときの留め具として、最近よくある前ボタンのないカーディガンの胸元につけたりといった使い方は、まさに「古代ギリシャ的」といえるでしょう。

ヨーロッパでは今も伝統的な儀礼が脈々と続いており、そこではスーツやジャケット+ブローチといったスタイルが基本、王室の人々がブローチを愛用している姿をニュースやドラマ等でたびたび見かけます。

つける服や素材を選ぶブローチですが、体型をより素敵に見せたり、重ねた年齢を充実したものに見せる、そして品格も感じさせてくれるアイテムとして、その価値を改めて見直してみたいと思います。(C)

ブランドジュエリー オンラインショップでは、19世紀のアンティークブローチを紹介しています。小粒のダイヤモンドがあしらわれているタイプですが、当時のダイヤモンドはローズカットなど輝きが控えめなため、むしろ落ち着いた雰囲気があり、男性におすすめです。食事の時などジャケットの胸元につけてみると、ダンディなイメージが高まりますよ。麻、ウール、どちらでも合います。
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TOP画像:CAMEO ITALIANO DELUCA


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