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No.128 パラジウム高騰でホワイトゴールドが危機!

BJI ブログ No.128

ロシアのウクライナ侵攻から早3か月になろうとしていますが、未だ終息の兆しが見えない状況。当ブログNo.113でも書きましたが、主要7カ国(G7)はロシアに対して厳しい経済制裁を行っており、ロシア産ダイヤモンドの取引が停止されています。その他にもロシア産のシェアが高いニッケルやパラジウムといった貴金属の調達も困難になることが予想されます。

特に希少金属であるパラジウムの高騰は激しく、それを割り金として使用するホワイトゴールドやプラチナを使った時計やジュエリーも次々に値上がりしています。かつては、プラチナよりもかなり値段が安く、ホワイトゴールドとしてはもちろんのこと、パラジウム単体でアクセサリーの素材として重宝されてきました。

ところが、現在の地金相場は1g当たりの価格はパラジウムが9,586円と一番高く、次いで金8,290円、そしてプラチナ4,342円と様子が変わってきています(2022年5月20日現在)。そのため、今後ホワイトゴールドやパラジウムのジュエリーを製作するのが困難になっていくことが考えられます。

パラジウムがこれだけ高騰している背景としては、ロシアの問題だけではありません。パラジウムはプラチナとともに、自動車から出る排気ガスをきれいにする触媒としても広く使われています。一方、世界各国で取り組んでいるカーボンニュートラル。2030年代前半にはガソリンを燃料とする自動車の新車販売が禁止され、電気自動車、燃料電池車が主流となります。1990年代は、その蓄電池の触媒の素材のほとんどに高価なプラチナが使われていました。そのため、プラチナの価格はパラジウムより高値を付けていました。

しかし日清紡ホールディングス(HD)がプラチナ不使用の燃料電池を開発し、事情は一変。プラチナの代替素材として炭素を使うことで材料コストは数千分の1に減らせるため、プラチナの価格は下落して行きました。

一方、パラジウムは現在製造されている自動車の95パーセントはガソリン車のため、現時点では燃料電池よりも「環境浄化触媒のコストが安い」ことから圧倒的に支持されています。

他にもパラジウムを使う身近なものでは、虫歯の治療に使う銀歯の材料があげられます。今回の価格高騰により、窓口負担が3割の患者が一番大きな奥歯に被せ物をする場合、これまで患者負担額が5000円程だったものが、5月からは270円ほど引き上げられるとのこと。今後は、さらに日常の歯のケアに気を遣う必要がありそうですね。

Top画像:出典 https://jp.reuters.com

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