Text=Machida Akemi

芸術性を競い合うオートクチュールから発展したニナ リッチのファインジュエリー。気品があって、女性らしさに溢れたジュエリーの中で特に人気のある商品を紹介します。

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パリのファッションのモードとリンクしたファインジュエリー

ニナ リッチのファインジュエリーは、年2回発表されるプレタポルテのコンセプトに基づいてデザインされ、その芸術性に重点を置いています。これまでもダイヤモンドやパール、アメシストやガーネットなどモードテイストのコレクションを発表し、ファッションやジュエリーについて常にアンテナを張って、SNSで情報をキャッチしているおしゃれ感度の高い人に選ばれているようです。

気になるベストセラーの1つ目は、ブルートパーズのジュエリーです。品のあるブルーの色味は日本女性が好きな色。ブルートパーズは昔から人気がありましたが、ニナ リッチの濃い青色のブルートパーズのジュエリーは手元、胸元に1つ取り入れるだけでグッと上品さが増すところが人気の秘訣です。

無数のファセットからキラキラと輝くブルートパーズに惹かれますが、ゴールドの部分に配置したダイヤモンドのグラデーションもポイント。全体のシェイプは、ニナ リッチが創設以来、追求してきたエレガンスが反映され、女性が最も美しく見えるように緻密にデザインされています。

パールは遊び心たっぷりのデザインが人気

ベストセラー2つ目は上質なパールジュエリー。真珠は日本の宝石でもありますが、アコヤパールのしっとりとした奥深い輝きは、控えめな日本女性をさらに美しく引き立てます。ゴールドの直線にダイヤモンドとパールをランダムに配置したネックレスとピアスはスタイリッシュで、フランスのファッションで構築してきたクリエイティブな感性が隅々に感じられます。人が集まる華やかなシーンはもちろん、デイリーにも合わせられ、既成概念にとらわれず自由にコーディネートを楽しみたいという方に人気のようです。

よく売れているニナ リッチのベストセラー3つ目は、ここ最近注目を集めている宝石、バイカラーのアメトリンのジュエリー。アメトリンは世界でたった1つの場所、ボリビアでしか採掘されない希少な宝石ですが、ニナ リッチのアメトリンのようにサイズが大きく、しかも2色の境界線がハッキリとした発色のいい上質なものは他のブランドではなかなか見つかりません。

紫色が女性のエネルギー、黄色は男性のエネルギーを持つと言われているので、身につけるといいバランスが保てそう。優しげな丸味のあるシルエットはパリのニナ リッチらしいデザイン。しっかりとした作りでトレンドに関係なく、永く愛用できるのもベストセラーの理由です。

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Brand Story 〜　90年の伝統を受け継ぎながら、大胆でポジティブな女性像を提案

ベストセラーの3つには共通して、ニナ リッチが長年蓄積してきた、顧客のために1着ずつ丁寧に仕上げるオートクチュールのモードがベースにあります。1932年、息子と一緒にマダム ニナ・リッチは、パリのカプシーヌ通りにアトリエをオープン。彼女は顧客の個性を一目で見極め、体に直接布地を当ててピンを止め裁断していくという、デッサンを描かずに仕上げていく独特の方法を確立し、評判となります。

上流階級の女性を中心に、随所にドレープやギャザー、ポイントにリボンをあしらったエレガントでフェミニンなスタイルは、ヨーロッパだけでなく海を超えアメリカの女性たちをも魅了していきます。

マダム ニナ・リッチは、スタッフに愛され70歳代まで現役で活躍しましたが、その後デザインの指揮は多くの才能あるデザイナーに引き継がれ、現在、27歳のハリス・リードがクリエイティブディレクターに就任。継承してきた女性らしさに、大胆でポジティブな女性像を投影したファッションは、メゾンに新たな息吹を吹き込んでいます。

＊価格はすべて税込価格です。
お問い合わせ：エスジェイ ジュエリー 株式会社
TEL03-3847-9903
https://www.sjj.co.jp/ninaricci/

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