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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.247 カラフルなトルマリン原石のオークション。世界で初めてバンコクで開催

トルマリンといえば、赤、ピンク、エメラルドグリーン、イエロー、ブルーなど色のバリエーションがとても豊富な宝石。ルベライトやピンクトルマリンは、中国最後の女帝、西太后が好んだ宝石としてもよく知られています。

緑と赤の2色の結晶が1つの石の中で共生しているバイカラートルマリンも人気。当ブログNo.214でも、ウォーターメロントルマリンを紹介しています。今回は、そのトルマリンの原石オークションのお話。

宝石のオークションはたくさんありますが、トルマリンの原石は世界で初めて。2023年11月21日から24日までタイのバンコックで開催されます。

産出された原石は、すべてザンビアにあるトルマリン鉱山のもので、ピンク、グリーン、バイカラーのものまでずらりと展示され、「世界最大のコレクション」と銘打っています。

主催するのは、2022年にザンビアのジャコダ・トルマリン鉱山を買収したイリディス社。同社は現在トルマリンの生産量で世界最大を誇っています。

ジャコダ鉱山が1997年操業を始めた当初は、ピンクトルマリンが産出されたのは例外的なケースとしていたものの、その後のアメリカ宝石学会などの調査により「世界で今まで認められたトルマリン鉱山の中でも重要な産地の1つになるかもしれない」ということです。

ところで、ダイヤモンドは原産地証明や原材料から消費者に商品がわたるまでの一連の流れが整備されつつありますが、カラーストーンはまだまだ不透明なままのものが多いよう。

イリディス社は、「責任を持って確実にトルマリンを世界市場に送り出すことで、今までの宝石業界のやり方を見直していきたい」としています。

また同社は、*IRMA(責任ある鉱業保証のためのイニシアチブ)が定めた基準に「積極的に参加した最初のカラージェムストーン鉱山である」とも語っています。

このオークションをきっかけに、カラーストーンも少しずつでも透明性の高いものへと変わるといいですね。

*IRMA=大規模鉱山を対象に国際的に認められた任意の認証制度。鉱業分野における健全な環境や社会基準を設定している。運営委員会の設立メンバーには、ティファニー社も名を連ねる。

宝石はもちろん、EV車のリチウム電池などに使用される鉱物もあてはまり、BMWやフォルクスワーゲン、GMなども加盟している。

TOP画像 : www.prnewswire.com

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オリジナルポーチ。春から初夏にかけて、花々が咲き誇る風景。そこに、ブルートパーズやガーネット、さらに緑色の宝石を羽に散りばめたバタフライ。どこかにジュエリーをアクセントにしているのがこのポーチのデザインの特徴。両面とも同じプリントです。内側は柔らかなポリエステル。コスメ、ハンカチ、アクセサリーなど身の回りのものがたっぷり入り、人に見せたくなるポーチです。日本製。
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