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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.84 誕生石、日本と海外とは違うって知ってた? 

BJI ブログ No.84

クリスマスシーズンが近づいてきました。自分へのご褒美、パートナーからの贈り物にジュエリーという方もいらっしゃることでしょう。ちょっと華やかにストーンがついているものなら、自分の誕生石というのも1つの選択肢。誕生石を身に着けることで、幸せが訪れる、願いが叶うなどと言われていますね。

ところで、「誕生石」っていつごろ登場したのでしょうか。誕生石の起源と考えられているものとしては、2つあります。

1つは、旧約聖書の「出エジプト記」に出てくるユダヤ教の高僧が着用した12種類の宝石が縫いつけられた胸飾り。もう1つは、新約聖書の「ヨハネの黙示録」中に出てくる聖都エルサレムの城壁の12の門に飾られていた12種類の宝石。これらの12種の宝石が誕生石の基となったという説が一般的です。

その後、誕生石の種類は地域性や時代により変化していき、各地でばらつきが出るようになりました。そこで、1912年アメリカの宝石業界が誕生石の種類を定めました。日本の誕生石は、1958年に全国宝石商組合が制定。アメリカの誕生石を基本に、東洋七宝である珊瑚とヒスイを加えています。

1月:ガーネット           7月:ルビー

2月:アメシスト           8月:ペリドット、サードオニックス

3月:アクアマリン、サンゴ      9月:サファイア

4月:ダイヤモンド          10月:オパール、トルマリン

5月:エメラルド、ヒスイ       11月:トパーズ、シトリン

6月:真珠、ムーンストーン      12月:トルコ石、タンザナイト、ラピスラズリ

(一般社団法人日本ジュエリー協会のHP参照)

誕生石は世界共通ではなく、それぞれの国によって異なる

たとえば、イギリスでは4月はロッククリスタル、5月はクリソプレーズ、7月はカーネリアンなどが含まれているし、フランスでは6月はホワイトカルセドニー、パールとアクアマリンは10月の誕生石といった具合です。

またヨーロッパでは「星座の宝石」というものもあり、12の星座をもとにする占星術により決められた守護石として誕生月の宝石よりも一般的なのだそう。

「星座の宝石」ができたのは、メソポタミア地方で紀元前6世紀頃。「バベルの塔」で有名なバビロニア帝国が栄えたころから始まったと言われています。数学や天文学にたけていたバビロニア人は、12星座を選び、占星術の基礎を築きました。そこから宝石と12星座を関連づけたと言われています。

それによると、おひつじ座(3/21~4/19)は、ダイヤモンドのほかにルビーやガーネットが含まれていたり、おうし座(4/20~5/20)はエメラルドのほかにサファイアもあったり、ふたご座(5/21~6/21)はトパーズ、アゲート、ジャスパー、というように、日本の誕生石のイメージとかなり違います。

日本の「誕生石」にこだわらなければ、いろいろな選択肢がありそう。でも自分の誕生石を気にしすぎて、気に入らない宝石を選ぶのも本末転倒な気がします。

自分自身が気に入って選ぶ宝石こそ大切にできるし、そうすることでその石が「守護石」となってくれるのではないでしょうか。

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