BJI ブログ

ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.214 果物やお酒、素敵な名前がついている宝石たち

BJI ブログ No.214

宝石にはいろんな名前がついていますね。かわいい名前の宝石をピックアップしてしみました。

その色味からフルーツの名前の付いた宝石。たとえば、レモンクォーツ。透明感と清涼感のあるイエローは、まさにレモンそのもの。胸元に大粒のレモンクォーツを1粒つけるだけで、とてもさわやかな印象をプラスしてくれます。同じ黄色のクォーツといえばシトリンもありますが、シトリンには鉄が、レモンクォーツには硫黄を含んでいるという違いがあります。

同じクォーツでも赤いものは、ストロベリークォーツ。中にレピドクロサイトやゲーサイトと呼ばれる酸化鉱物が含まれていて、それが赤やピンクに発色しているのではないかと言われています。内包物をじっと見ているといろいろな色や形のものがあり、自然の神秘を感じさせてくれます。

そして、夏を代表するフルーツと言えば「スイカ」。実は、宝石にもスイカの名前がついているものがあります。外側がグリーン、内側がピンクの2色で構成されているトルマリンで、その名もウォーターメロントルマリン。カットされた位置によって、グリーンと赤のバランスが本当のスイカみたいでおいしそう! 薄くスライスされたこの石のイヤリングをしている人を見かけたことがありますが、「夏」を感じさせてくれます。

ウォーターメロントルマリン

他にも、ポピュラーなもので柘榴(ざくろ)石という和名を持つガーネット。柘榴のように赤いことから、ラテン語で柘榴の意味を持つグラナートゥム(granatum)から来ています。

お酒の名前のついた宝石もあります。

ダイヤモンドの中で、ブラウンの色味の強いものはコニャックダイヤモンド、淡いイエロー系はシャンパンダイヤモンド。

ガーネットの中で、濃く美しいオレンジにワインレッドが入るマディラガーネット。アフリカ北西岸沖のポルトガル領・マディラ島で造られているマディラワインのような色をしていることから、そう呼ばれています。お酒の名前がついただけで、日中よりも夜のパーティ、落ち着いた大人の雰囲気を演出したいときに選ばれそうな宝石です。

ところで、名前について気をつけてほしいことがあります。

石の前にフルーツ名やお酒の名前がついているものは正式な宝石名ではなく、市場で流通しているコマーシャルネームです。宝石名は後ろの石の名前。たとえばレモンクォーツの場合は、「クォーツ」、ウォーターメロントルマリンならば「トルマリン」です。マディラガーネットについては、「スペサルティンガーネット」という宝石名が正式です。

宝石名、コマーシャルネームについては、当ブログNo.122でも詳しく説明しているので、そちらもご覧ください。

宝石の名前も探っていくといろいろな意味があり、興味深いもの。今日はどんなイメージに見せたいのか、その名前から身に着ける宝石を選ぶのも楽しそうです。

赤系、オレンジ系の色合いの違うガーネット。/書籍『誕生石&カラーストーンジュエリー』より


ピンクサンゴのリング、バラのモチーフ


バラモチーフが可愛いリング。アーム部分はウェーブ状で、あえて手作り感を表現しています。使用しているサンゴは、「宝石サンゴ」という種類で、高知県の沖合の海を中心に採れます。
高知県のサンゴは、世界一美しいと評価され、海外のハイブランドも採用しています。キメが細かく、光沢があります。
¥55,000 オンラインショップはこちら。

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