ジュエリーの基本:ダイヤモンドについて

ファセット(英:Facet)

宝石の表面に施される切子面のこと。通常ダイヤモンドのカットとして使われるラウンドブリリアントには58面ある。

テーブル(英:Table)

ダイヤモンドのトップにある大きなファセットのこと。ダイヤ内部に入った光の反射を見る人の目に返す役目がある。

ガードル(英:Girdle)

ダイヤモンドのクラウンとパビリオンの分割面の間にある狭い帯状の外周部分。この部分にレーザーでブランドのロゴを入れたり、ダイヤの識別番号の刻印が刻まれることが多い。

クラウン(英:CrownまたはFace)

ダイヤモンドのガードルより上の部分、石の上の部分を指す。

パビリオン(英:Pavillion)

ガードルより下側にあたる、石の下部分。パビリオンが深すぎると、石内部に入る光が不適当な角度で反射され、輝きが少なくなり石が暗くなる。一方パビリオンが浅すぎても光を反射せず、光がパビリオンから漏れ出してしまう。

キューレット(英:Culet)

ダイヤモンドのパビリオン部の尖端。この部分が大き過ぎると光が漏れてしまい、石の底に穴があるように見える。小さすぎるとダイヤの底の先端が傷ついたり欠けたりする原因となる。文字通り宝石を留める役割を果たすものだが、ジュエリーのデザインや個性を決定づける重要な部分。石留めには次のようなさまざまな方法がある。

ティファニーセッティング(英:Tiffany setting)

ティファニー社が開発。6本の爪に1粒石のダイヤモンドを留める方法で、現在のエンゲージリング・セッティングの中で多く見られる石留めの方法の1つ。

パヴェセッティング(仏:Pavé)

パヴェとはフランス語で「石畳」を意味する。その言葉通り、メレダイヤなど小粒の宝石を金属部分が見えないようにびっしり隙間なく敷き詰めるようにして留めている。

テンションセッティング(英:Tension setting)

ドイツ、ニーシング社が開発した地金の張力(テンション)を利用してダイヤモンドを留める方法。両脇または上下の地金だけで留めているため、石が宙に浮いているように見える。

レール留め(英:Channel setting また仏:Calibre)

小さくカットした宝石を爪ではなく両側のレール状の台座で留める方法。20世紀に入ってから登場した石留めの技術で、特にアール・デコ期のジュエリーにセットされた宝石によく見られるセッティング。

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