No.8 性的マイノリティを意識したユニセックスジュエリー時代の到来
BJI ブログ No.8
生まれながらの性にとらわれない生き方への理解や認識が高まり、同性間の結婚や、結婚と同様の権利を認める動きが活発化している昨今、ジュエリーにもその流れがやってきています。ユニセックスジュエリーは以前からありましたが、今までとは一味違うアプローチが注目を浴びています。
その中から3つ、ご紹介しましょう。
まずは、昨年ミキモトとコムデギャルソンがタッグを組んで発表したのが、男性が身に着けるパールネックレス。パールの持つ「上品」「清楚」といったフェミニンなイメージから一転、センターに「COMME des GARÇONS」というシルバープレートをセッティングしたモードなスタイルは、男性がしても素敵です。
2つめはパリの5大老舗宝飾店(グランサンク)のひとつ、メレリオのジュエリー。創業して400年以上もの歴史を持ち、ヨーロッパ王室からも愛されるこのジュエラー、2015年からファッションデザイナーのアレクサンドル ボーティエとコラボ。18世紀から保管されている同ブランドの豊富な資料の中から1960年代のグラフィックコレクションを復活させた幾何学モチーフの「コレクション アレクサンドル ボーティエ プール メレリオ(メレリオのためのアレクサンドル・ボーティエ コレクション)」は、女性はもとより、男性からも熱い視線がそそがれています。
最後に登場するのは、ルイ ヴィトン。昨夏発表された「LVヴォルト」コレクションは、同メゾン初のユニセックスジュエリー。アイコンであるLとVをグラフィカルなフォルムへと昇華。国境、人種、性別、スタイルもさまざまな4人のイメージキャラクターが織りなす世界観に加え、精緻ですっきりとしたライン、柔らかくしなやかなフォルムに魅了されます。(C)