No.174 2023年の「カラー ・オブ ・ザ ・イヤー」は、ルビーにも通ずる赤“ビバ・マゼンタ”
BJI ブログ No.174
アメリカ・ニュージャージー州に本社を構える色見本会社パントン。
1963年に一貫した正確な色を忠実に選択、表現、再現することができる色見本とそのシステムを開発。色見本は印刷はもちろんのことアパレル、化粧品など「色」を主体としたさまざまな業界で利用されています。毎年12月になると翌年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」を発表、企業の商品開発や消費者の商品購入の決定に影響を及ぼしてきました。
同社が2023年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」として選んだのが「Pantone 18-1750 ビバ・マゼンタ」。2019年に色見本帳に追加されて以来、あっという間に注目されるようになった色です。
伝統の典型的な赤やオレンジ系の赤ではなく、マゼンタピンク寄りの赤で、同社は「機知に富んだ色」「暖かさと冷たさのバランスのとれたニュアンスのある真紅の色調」「積極的だが攻撃的ではない色」と説明しています。
パントン・カラー・インスティテュートのエグゼクティブ ディレクター、 リートリス・アイズマン氏は「 Pantone 18-1750 ビバ・マゼンタは、私たちの精神に刺激を与え、内面の強さを構築するのに役立ちます。この色は、貴重な天然染料で、世界で最も強く明るい染料の1つ、コチニールの赤にインスパイアされています」と語ります。
この色が受け入れられている背景には、「私たちに多大なる変化を強いた新型コロナウイルスによるパンデミックが関係しています。勇気を持って前向きに、恐れず自信を持って新しい道を切り拓くための力を吹き込んでくれるのがこの赤です」とアイズマン氏は分析しています。
2022-23年のコレクションでは、グッチ、ロエベ、ディオールといったハイブランドも、積極的にこの赤を取り入れていることからも、今回のこの決定は納得のいくものでしょう。
ジュエリー業界でいえば、ガーネット、ピンクサファイア、ルビー、レッドスピネル、ルベライト、ピンクトルマリンといったカラーストーンにスポットが当てられるのではないでしょうか。
たとえばアメリカ・カリフォルニアのカラーストーンをメインとしたジュエラー、オミ・プリヴェのレッドスピネルのリング、イタリアのジュエラー ピキョッティの深みのあるピンクトルマリンのネックレスなど。
Pantone 18-1750 ビバ・マゼンタは2023年を「前向きに」生きていく力を与えてくれる色として、新しいジュエリーを購入する際の参考に、またお手持ちのジュエリーの中から近い色を意識して身に着けてみるのもいいかもしれませんね。
top画像出典:nationaljeweler.com
桜のように愛らしいピンクダイヤモンドが浮び上がるリング。ピンクダイヤをセットしたセンターは直径が約4mm。ピンク色が手元に広がります。サイドにクリアなダイヤを添えています。¥198,000オンラインショップはこちら。
メンバーの方には一足先にお得情報をお知らせします。会員登録はこちらから
https://brandjewelry.shop/magazine/usces-member/?usces_page=newmember