SDGs

ジュエリー購入時に考えたい、ジュエリーブランドが取り組む環境保護

Written by Brand Jewelry

2015年9月25日にSDGS「持続可能な開発目標」が国連総会で採択されて、そろそろ10年。さまざまな業界が取り組む中で、ジュエリー業界もここ数年の間に影響力の大きい大手ハイブランドが、SDGSの活動を公表しています。

中でも、昨今の気候変動を引き起こしている環境問題に関心を寄せるジュエラーが多くみられるようです。

たとえば、フレッド。ショッピングの際、ライトパッケージかパッケージなしを選ぶことで、植樹を寄付できるというもの。参加するとウェブサイトを通して、自分が植えた木の場所やCO2の吸収量、木の成長を画像で確認することができるようになっています。

高級ジュエリー時計で知られるピアジェは、社屋の屋根にソーラーパネルを設置するなど、グリーン電力を活用。社員によるエネルギー消費量を減らすため、社用・私用の移動に使用できる電動自転車のシステムを導入しています。出張や会議には、車の相乗りや電車など最もCO2効率の高い交通機関を使用するなど、全社一丸となって環境問題に取り組んでいます。

デビアスグループに所属するフォーエバーマークは、2030年までに達成すべき目標を発表。その中に“自然界を守る”という理念があります。その1つ「ムービング・ジャイアンツ」というプロジェクトでは、南アフリカ自然保護区で増えすぎてしまったゾウのうち200頭をモザンビークに1700キロ移動させるという壮大なもの。その目的は南アフリカの野生生物の繁栄を守り、モザンビークのゾウの個体数を回復させることにあります。環境保全NGOピースパークス財団の協力の下、2023年初めにモザンビーク中央部のジナブ国立公園へ初めてゾウが移送されました。

そんな中で、最近、ティファニー財団が、全世界の海洋と景観の保護支援における助成金交付総額が1億ドル(約132億円)を超えたことを発表しました。

2000年ティファニーが設立した同財団は、設立以来20年以上「責任ある採掘」と「サンゴの保全」という2つのプログラム分野に焦点を当てています。

「責任ある採掘」は、廃鉱山の修復と自然景観の保護に取り組んでいる組織を支援しています。2003年以来財団は、アメリカ国内の廃坑山の自然を再生するための活動を行っている組織を支援。その支援は今ではラテンアメリカやアフリカへと広がっています。非政府組織リゾルブ(RESOLVE)への支援にも前向きで、西アフリカ・シエラレオネにあるダイヤモンドの廃坑を存続可能な農業用土地に復興する取り組みにも加わっています。

「サンゴの保全」では、貴重なサンゴの保護を促進、サンゴ礁の重要性についての認識を深め、その生態系の保護を目的とした研究やサンゴ礁管理戦略を進める組織を支援しています。これまでに30箇所以上の海洋保護区の創設と実現を支援し、五大洋にわたる1100万平方メートル以上を保護してきたというから、そのスケールの大きさにはびっくり。

今後も支援活動を継続し、30年までに全海洋の30%の保護を目指しています。

このような活動を知ることで、ジュエリー購入によりその収益が環境保護へとつながっていくということが明確となり、消費者である私たちも間接的にSDGSの活動の一助を担っていると実感できます。

個人では、ティファニーなどが行っているような大きなことはできませんが、これからのジュエリー購入には、そのデザインが好きかどうかだけではなく、SDGSに配慮しているかどうかも選ぶ基準として考えるべきではないでしょうか。

画像出展元: www.forevermark.com/ja-jp/now-forever/protecting-forever/moving-giants/
       www.tiffanyandcofoundation.org/

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