
NO.398 シュールレアリスムジュエリー展、ロンドンのギャラリーで開催
ジュエリーファンおすすめの展覧会。11月7日まで、ロンドンの中心のギャラリーで、希少な作品を集めたシュルレアリスムジュエリー展が開催されています。
ロンドン屈指の高級ショッピング街、ケンジントン・チャーチストリート。その一角に、ルイザ・ギネス・ギャラリーがあります。鮮やかなブルーに白のラインが美しく、店内を見渡せる開放感のある大きな窓が印象的です。
このギャラリーのオーナー、ルイザ・ギネスは、香港とアメリカの金融業界でキャリアを積んだ後、夫ともにロンドンへ戻り、アート界に転身した人物。2003年アーティストのジュエリーを専門に展示する最初のギャラリーをオープン、その分野における先駆的なギャラリストとして広く知られています。
サルバドール・ダリ、パブロ・ピカソ、アレクサンダー・カルダーといった著名なアーティストはもちろん、現代アート作品を幅広く収蔵。2023年現在の場所に移転してから、コンテンポラリージュエリーにも力を入れています。
2025年はシュルレアリスム運動の101周年を記念して、9月26日から11月7日まで「シュルレアリスム・ジュエルズ101」展を開催しています。ルイザ・ギネス・ギャラリーの既存の収蔵品、新規に入手した作品、委託品なども展示されます。しかもその多くはこれまで一般公開されていないものだということです。
ハイライトの一つは、サルバドール・ダリの「時の眼」。プラチナ、ダイヤモンド、ルビー、ブルーエナメルで装飾された機械式時計ムーブメント搭載のブローチで、1949年に妻ガラのために制作されました。強烈なインパクトを持つこの作品は、ロンドンでは1960年代以降一度も公開されず、今回も9月24日から26日までの期間限定で特別に展示されました。
展示会期間中は、1950年代にダリがヘンリック・カストンに制作を依頼したルビーとパールを使った「唇ブローチ」をはじめ、著名なアーティストたちの作品がずらりと並びます。
たとえば、マン・レイが1970年にデザインした「レ・アムルー」の唇のネックレス。GEMモンベロ社によって制作されたもので、シンプルなK18ゴールドにマン・レイが繰り返し表現した唇のモチーフが見事にジュエリーに表現されています。
ゴールドとエナメルの色合いが美しいニキ・ド・サンファルの「蛇のカフスボタン」や「ナナとバッグ」のブローチとネックレスは、遊び心にあふれています。
K18ゴールドで制作されたマックス・エルンストの「胸の首」ペンダントは、1960年代初頭に制作されたもので、わずか12点(著者およびアーティストの複製を含む)しか存在しないため、オークションでは高値で取引されています。
このような著名なアーティストの作品とともに、新進気鋭の現代のジュエリーデザイナーや製作者の作品も合わせて紹介されています。
ルイザ・ギネスは、「このキュレーションのアプローチは、新しいアーティストと著名なアーティストを並べて展示することで、世代を超えたアーティスト間の予期せぬ対話を生み出すことにあります。私たちの現実社会や一般常識を超えた、精巧で唯一無二のジュエリーを探求する機会を提供し、来場者をシュールな想像の世界へと誘うことが狙いです」と語ります。
他ではなかなか見られそうにない企画展。会期中にロンドンに行く機会があれば、貴重でゴージャスなシュルレアリスムの世界を体験してみてはいかがでしょうか。
画像出典:https://www.louisaguinnessgallery.com

曲線が美しい柔らかなハートシェイプのペンダントトップ。どんな服にも合いつつ、平凡ではないジュエリー。シルバーxプラチナの耐久性のある素材。メレダイヤモンドが煌めきます。
オンラインショップはこちら。

バロックパールが蜂が止まっている様子を描いた大人可愛いネックレス。上品だけどポップな雰囲気もあるデザイン。蜂は幸運をもたらし、強運になる、災害を防ぐなど意味し、日本でも海外でも人気のモチーフです。スペイン製
オンラインショップはこちら。
メンバーの方には一足先にお得情報をお知らせします。会員登録はこちらから
https://brandjewelry.shop/usces-member/?usces_page=newmember