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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.162 バーゼル・ワールド中止後、スイスで宝石専門業者の手による新しいジュエリー&ウォッチフェアが発進!

BJI ブログ No.162

新型コロナウイルスが、世界中で猛威を振るって3年が経とうとしています。

人々の生活様式は、否が応でも変化を求められました。もちろん、ジュエリー業界もまたその影響を深く受けています。その一つとして挙げられるショッキングな出来事が、毎年3月スイスで開催されていたバーゼル・ワールドの突然の終了です。

バーゼル・ワールドは、100年以上の歴史を持つ毎年3月下旬~4月前半に1週間かけて行われる世界最大の宝飾と時計の見本市。コロナ禍になる前年までは世界中からその年の新作を見ようと、多くの専門業者や時計や宝石好きの一般客で賑わっていました。同時期には、多数のラグジュアリーブランドを傘下に持つリシュモングループがバーゼルに対抗する形でスイス・ジュネーヴでスタートしたSalon International de la Haute Horlogerie(サロン・インターナショナル・オート・オルロジュリー/通称ジュネーブサロン)も開催され、専門業者の中には両方を見て回っていた人たちも多くいました。

バーゼル・ワールドが消滅してしまったため、バーゼルに出展していた大手時計ブランドはジュネーヴ・サロンからWatches and Wonders(ウォッチ&ワンダーズ) に改名した高級時計の見本市に出展することとなり、2022年は3月30日~4月5日まで開催されました。次回は、2023年3月27日~4月2日までジュネーヴで開催される予定となっています。

一方、バーゼル・ワールドの後援で出展していた多くの宝石商は、独自に他の解決策を見つけなければなりませんでした。『フィナンシャル・タイムズ』によると、その候補となったのが2018年に最初のショーを開催したGem Genève(ジェム・ジュネーヴ)と2019年にスタートしたHaute Jewels Genève(オート・ジュエル・ジュネーヴ)の2つの見本市。

ジェム・ジュネーヴは、5月にジュネーヴの国際空港からほど近い広大なパレクスポ展示ホールで行われ、主に宝石やアンティークジュエリーのディーラーを対象としています。主催者は元々ダイヤモンドディーラーだったThomas Faerber(トーマス・フェルバー)と、カラーストーンとアンティーク ジュエリーを専門とした Ronny Totah(ロニー・トタ)。フェルバーは「バーゼルワールドにはもう居心地の良さを感じられませんでした。だから自分たちで立ち上げることにしました」と語っています。

2022年5月に開催されたジェム・ジュネーヴの出展企業は201社。その構成は、ダイヤモンドとカラーストーンのディーラー、アンティークディーラー、コンテンポラリージュエリーデザイナーとなっています。来場者は3,302 人、多くはルース ストーンやアンティーク ジュエリーを探しているバイヤーです。基本的には法人を対象にしていますが、一般にも公開され、トタの報告によると、来場者の 25% は個人のバイヤーだったということです。世界的なロックダウンのために何カ月も商談ができなかった業界のニーズに対応するために、2022年11月3日~6日にも特別展が予定されています。

オート・ジュエル・ジュネーヴは、3月下旬ジュネーヴ・サロンと同時期に開催。展示会場となるのはレマン湖のほとりに建つ5つ星ホテル、グランドホテル・ケンピンスキーです。出店者は新しい販路を見つけようとしているハイジュエリーブランドやメーカーで、来場者の多くは卸売バイヤーです。主催者は、パールの卸売と宝石の製造も行うYoko London の最高経営責任者 Michael Hakimian(マイケル・ハキミアン)。2019年にわずか4社の出展者でスタートし、今回バーゼル・ワールドの出展企業の中で出店依頼したのは18社。出展の条件は、ニッチなコンセプト、長年培った技術、革新的な製品、評判が良いこと、そして国際市場で展開していること。

ハキミアンは「ジェム・ジュネーヴと当社の見本市は競合していません。私は彼らと緊密に連絡を取り、戦略を共有しています」と述べています。実際、ハキミアンの事業である Yoko London は、11 月ジェム・ジュネーヴに出展、ルースパールと製造サービスを提供することになっています。さらに「自分がショーケースや照明システムを設計し、セキュリティを監督するとは思ってもみませんでした。見本市の立ち上げは営利目的ではなく、業界が必要としているから。次回の見本市(2023年3月26日~4月2日)はすでに完売状態。身体がいくつあっても足りない」とうれしい悲鳴をあげています。


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