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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.161 映画『スペンサー ダイアナの決意』。ダイアナ妃役 クリステン・スチュワートを美しく飾るジュエリー

BJI ブログ No.161

2022年9月8日イギリスのエリザベス2世がご逝去されました。9月19日の国葬の模様は世界各地で生放送され、全世界41億人が視聴したということです。

在位中のエリザベス女王にまつわるさまざまなエピソードの中でも、スキャンダラスな出来事のひとつと言えばダイアナ元妃との確執。

そのダイアナ妃も1997年交通事故で亡くなられ、はからずも2022年は彼女の没後の25周年に当たります。そんな中、日本では9月30日からダイアナ妃のドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』、10月15日からはクリステン・スチュワート主演『スペンサー ダイアナの決意』が封切られています。

どちらも興味を引きますが、今回取り上げるのは、後者の『スペンサー ダイアナの決意』。

舞台はエリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスを中心に、1991年の12月24,25,26日のクリスマス休暇の3日間を描いています。

ダイアナ妃とチャールズ皇太子の仲が冷え切り、不倫や離婚のうわさが飛び交う一方で、息がつまるような王室のしきたりやスキャンダルを避けるための厳しい監視体制に、身も心も追い詰められてゆくダイアナ妃。クリスマスの日に彼女が思い出す幸せな子供時代から世界中から祝福された結婚式、そして夫の裏切りを知り悩み苦しんでいる今、そして26日の朝に最終的に選んだ決断が丁寧に描かれています。

衣裳はシャネルが全面協力し、ジュエリーは1890年レバノン・ベイルートで設立され、現在ジュネーヴとドバイに本社を置く老舗ジュエラーMouawad (モワード)が提供しています。

ダイアナ妃が登場する最初のシーンでは、赤を基調としたツイードのシャネルスーツにマベパールのイヤリングが印象的。このイヤリングは、他のシーンでも身に着けていて、気品あふれる耳元を演出しています。

そして、注目はやはりダイアナ妃が生涯に身に着けていたサファイアとダイヤモンドの婚約指輪。1.82 カラットのダイヤモンドと 7.25 カラットのサファイアをセッティングしてあり、オリジナルに近いデザインとなっています。

チャールズ皇太子からのクリスマスの贈り物は、クリーム色の美しい大粒の南洋パールのネックレス。首の後ろ側の1.31カラットのダイヤモンドがセットされたゴールドの玉のクラスプも要チェック!(1990年代後半、日本でも大粒のバロックパールネックレスにこのデザインのクラスプが流行りました。)このネックレスは、ダイアナ妃の赤いセーターやクリスマス・イヴのディナーのドレスに美しく映えるのはもちろんのこと、映画の中で彼女の心理描写を表す重要な役割を担っています。

他にも、ダイアナ妃の手首を飾る合計21.55 カラットのダイヤモンドをセットした腕時計や、ディナーでのエリザベス女王のダイヤモンドネックレスとイヤリングセットなども見逃せません。

ロケ地にも注目。サンドリンガム・ハウスは、ドイツの英国調の古城ホテル、シュロスホテル クロンベルクやノルトキルヒェン城で撮影されていますが、イギリス郊外の雰囲気を見事に表現、見どころの多い映画となっています。


TOP画像出典:naturaldiamonds.com

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