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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

NO.240単色のブラックはオニキスではない? 宝石市場におけるオニキスの定義

ブラックオニキスまたはオニキスといえば、漆黒のつやつやとした輝きが魅力の石……を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。丸玉をつなげたブレスレットや、大粒のメインストーンをセッティングした指輪などユニセックスなジュエリーは人気がありますね。

オニキスはカルセドニーという半透明~不透明の石英の仲間で、縞模様があるアゲート(縞めのう)の一種。ギリシャ語で「爪半月〜爪の付け根の白い部分」を意味する「onyxis」に由来し、そこから転じてオニキス(onyx)という名前がつけられました。

本来ブラックオニキスとは、黒地に白い縞模様があるカルセドニーのことを指します。石を単色としてカットできるほど厚い層が自然界で発生することがありますが、それはかなりまれなこと。

現在販売されている単色のブラックオニキスと呼ばれているものの正式名称は、ブラックカルセドニーです。しかし、市場で「オニキス」という通称が定着してしまったことから、現在では縞のあるものもないものもすべて「オニキス」と呼ぶようになりました。

実際、ブルガリやティファニー、カルティエといったハイブランドでも縞目のない黒の単色のものをオニキスとして取り扱っています。また現在流通しているものは、ほとんどが染色処理されています。

カルセドニーは多孔質のため、いろいろな染料を容易に吸収することができる性質を持っていて、ヴィンテージやアンティークのもの、さらには古代のジュエリーにも染色処理が施されているものがあるようです。

普段のお手入れは乾いた布で拭き、汚れが目立つときは中性洗剤を数滴溶かした水で、やわらかいブラシを使って優しく洗い、その後は水分をふき取っておくことが必要。間違ってもゴシゴシつよくこすったり、超音波洗浄機は使わないように!

ちなみにブラックオニキスが、黒地に縞模様が現れるのに対し、同じオニキスでオレンジや赤、褐色の地に縞模様が現れるものが、サードニクスまたはサードオニキス(Sard onyx)です。

赤色で縞模様が出ないものは、カーネリアンと呼んで区別しています。身近な存在でありながら、意外と知らないオニキス。奥が深いですね。

画像出展元 : gemsociety.org

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オリジナルポーチ。春から初夏にかけて、花々が咲き誇る風景。そこに、ブルートパーズやガーネット、さらに緑色の宝石を羽に散りばめたバタフライ。どこかにジュエリーをアクセントにしているのがこのポーチのデザインの特徴。両面とも同じプリントです。内側は柔らかなポリエステル。コスメ、ハンカチ、アクセサリーなど身の回りのものがたっぷり入り、人に見せたくなるポーチです。日本製。
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