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No.163 GIA、2025年までにすべてダイヤモンド グレーディング レポートをデジタル化へ

BJI ブログ No.163

アナログからデジタルへの転換は、スマートフォンの普及により急速に加速。アプリを入れることで、ほんの10年前と比べると生活が急速により便利になってきています。

宝石業界でも、GIA(アメリカ宝石学会)が、2023年1月2日(月)の施行に向けて、「GIA ダイヤモンド ドシエ」の完全デジタル化の準備を進めています。鑑定できるのは、0.15から1.99カラットまでのサイズの天然ルースダイヤモンドです。

GIAと言えば、ダイヤモンドの鑑定機関としてアメリカはもちろん日本でも信頼度が高く、ダイヤモンドの婚約指輪を購入するときに、GIAの鑑定書(グレーディングレポート)をつけてもらった人もいるでしょう。鑑定書は、A-5サイズほどのプラスチック製の厚手カバーの中に見開きで、GIAによって検査が行われた日付、レポートナンバー、形状(ラウンドブリリアント、ペアシェイプなど)、ダイヤモンドの寸法、4C(カラー、クラリティ、カット、カラット)の評価など、鑑定したダイヤモンドの詳細が記載された書類です。それが2023年1月23日以降、紙ベースは段階的になくなり、GIAレポートは2025年までにデジタル化されることになりました。

GIAダイヤモンド ドシエ は、スマートフォンのGIAアプリ (Android および iOS デバイスで利用可能)をダウンロードすると、レポートを表示、整理、送信、Apple Wallet に保存したりすることが可能です。関連する記事やビデオでダイヤモンドの知識を無料で入手できます。

レポートには、レポート番号、QR コード、領収書、請求書、電子商取引サイトに埋め込むことができる 4C 情報が記載されたレポート アクセス カードが含まれています。

GIAダイヤモンド ドシエへの移行に関するGIAのサービスには、以下が含まれています。

1.ビデオによる説明:アプリにアクセスし、GIAダイヤモンド ドシエの使用方法や読み方を説明するビデオ

2.ウェビナー:企業がデジタル ダイヤモンド ドシエに移行し、成功するためのヒントを提供するウェビナー

3.よくある質問コーナー:すぐに回答が得られるよくある質問ガイドと、送信フォーム

4.クライアントサービス: 依頼者は担当者にメールで直接相談可能。

GIA社長兼CEOのスーザン・ジャックによると「デジタル レポートに切り替えることで、業務の環境への影響が軽減されます。たとえば、年間20トンの紙と18.5 トンのプラスチックを節約することができるようになります。これは、将来にわたって消費者の信頼を獲得していくための戦略の一部です」と語っています。

デジタル化による安全、安心な鑑定書への移行によりSDGsにもつながるGIAの取り組み、今後の動きも注目されます。「GIA ダイヤモンド ドシエ」のほかに、0.15カラットから2.99カラットまで鑑定する「ダイヤモンド電子レポート」の発行も行っていますが、これは日本と南アフリカでは利用できません。

ところで、すでに手元にある紙に印刷されたGIAダイヤモンド ドシエはどうなるのかというと、すべて引き続き有効というからご安心を。

参考サイト:
https://discover.gia.edu/Unfold-the-Future#end


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