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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.180 彫刻ダイヤモンド。世界最小のアート、アムステルダムでデビュー

BJI ブログ No.180

毎年12月初旬にオランダ・アムステルダムで開催される高級品の見本市、マスターズエキスポ。2022年は12月8~12日開催されましたが、その際出展していたオランダの高級ジュエリー ブランド、トロフィー バイ ガッサンが発表した新しいダイヤモンドコレクションが話題となっています。

「HE(ART) ダイヤモンド」と呼ばれるこのコレクションは、オランダ出身で世界的にも活躍しているコンテンポラリーアーティスト、バブロ・リュッカーとのコラボレーションによるもので、その特徴はダイヤモンドにレーザーでカービングを入れている点にあります。

ダイヤモンドへのカービングといえば、エンゲージリングのダイヤモンドのガードル部分にメッセージ文字を入れるラザールダイヤモンドを思い浮かべる人もいるでしょう。

しかし、「HE(ART)」はダイヤモンドの真ん中の平らなテーブル面にユニークなハートのカービングが施されています。コレクションは、トロフィー バイ ガッサンが特許を取得した「GASSAN 121」と呼ばれる正64面体の2.75カラット1個と1カラットの12個、合計13点のダイヤモンドで構成されています。

13点それぞれのハートのデザインが違うのも興味深い点です。

ダイヤモンド自体はベルギーのダイヤモンド鑑定機関HRD(ダイヤモンド ハイ カウンシル)の認定を受けているものです。

カラットはダイヤモンド重さを表すものですが、平均的な1カラットのテーブル面は通常わずか1/4インチ(約0.6cm)。その極小の面の上に、新進気鋭のアーティストによって個性豊かなハートのカービングが施されていることに、関心が集まらないわけがありません。

作家リュッカーを採用するきっかけを作ったのは、サッカー選手からトロフィー バイ ガッサンの幹部に転身したカルビン・ジョンアピン。「サッカー選手は、常にユニークなものを探しています。ロッカールームで、他の選手と自分の時計が被るなんてありえない。ジュエリーも同じです」とジョアンピンは語っています。

さらに「私がこの会社に入社した時、何か新しいこと、革新的なことをする必要があると思いました。そして、幸運にもこの考えが頭に浮かんだのです。今、このプロジェクトに確かな手ごたえを感じ、情熱を持って取り組んでいます」と続けています。

このダイヤモンドの制作のために、リュッカーと費やした月日は8か月。

大粒の2.75カラットは、126,750ユーロ(1,760万円)という高額にもかかわらずすでに売約済み。29,500ユーロ(約410万円)の1カラットのほうも売り切れ間近だとか。

このダイヤモンドを婚約指輪にしたいと考えているカップルも現れ、リュッカーもご満悦の様子。

コレクションは売り切れ次第終了となりますが、リュッカーはガッサン社との次のコラボレーションをほのめかす次のようなコメントを残しています。

「また近いうちに、何かスゴイなものができる予感。こまめに僕のインスタグラムをチェックしてみてください」

ダイヤモンドそのものをキャンバスにハートを描いてしまうなんて、かなり大胆! それが受け入れられる時代なんですね。

Top画像出典 : gassan.com


イエローゴールドをベースにした華やかなデザイン。センターストーンは0.5ctアップ、周囲にダイヤをセットしました。0.5ctというサイズは1ctの半分ですが、身につけると想像以上に大きな印象です。周囲をサテライトのようにダイヤモンドで取り巻いているので、ますます強い輝きを実感できます。鑑定書付き¥198,000オンラインショップはこちら。

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