BJI ブログ

ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.61 NHKで見た「合成ダイヤモンド」について思うこと

BJI ブログ No.61

3年前にデビアスが販売事業に参入、さらに当ブログでもデンマークの「パンドラ」やカルティエ4代目のジャン ドゥセによるエンゲージリング “Oui by Jean Dousset”をご紹介しているように、世界では合成ダイヤモンドの動きが活発になっています。

一方、日本ではどうなんでしょうか。

8月10日のNHK「おはよう日本」を見ていたら、特集で「合成ダイヤモンド」の話題が取り上げられ、思わず身を乗り出してしまいました。

合成ダイヤモンドの技術は、なんと、日本人から始まったというのです。

つくばにある国の研究機関でダイヤモンド結晶の研究をしていた加茂睦和氏のグループが、約40年前マイクロ波を使ってプラズマを作ることで炭素原子からダイヤモンドのきれいで透明な結晶ができることを実証、それが合成ダイヤモンドのルーツとなっています。

こうした研究から、日本には世界の合成ダイヤモンドの製造メーカーを支える企業も生まれています。大阪・豊中市には、合成ダイヤモンドを0.3㎜の板状にした種結晶を作る企業があり、種結晶を成長させていくことで合成ダイヤモンドができるのですが、現在インドや中国などで合成ダイヤモンドを安く大量に作ろうというメーカーが増え続けており、種結晶はこうした国々へ輸出されています。

合成ダイヤモンドジュエリーは宝石ではないのですか?という女性アナウンサーの問いに対し、取材記者は「宝飾業界では宝石としてのダイヤモンドは天然のものだけを指しており、合成ダイヤモンドは宝石ではありません」という回答が返ってきました。

そのためなのか合成ダイヤモンドを装飾用として製造しようという動きはあまりなく、半導体や電子部品としての活用が期待されていると結んでいました。

ただ、8月20日付アメリカ大手総合情報サービス会社ブルームバーグの日本サイトによると、日本でも徐々に合成ダイヤモンドジュエリーへの理解が進んでいるようです。

現状において「合成ダイヤモンドは数が少なく買った人が売らないためリセール市場がなく、国内ダイヤモンド市場でのシェアは1%もないと思う。今後リセール市場ができていけば、伸びていくと思う」と語るのは、日本グロウンダイヤモンド協会代表理事の石田茂之氏。

一方、合成ダイヤモンドをオンラインのプライベートサロンで販売している河村真弓氏は、合成ダイヤモンドが天然ダイヤモンドと質や透明度など何ら変わりがなく、紛争ダイヤモンドや環境破壊といった問題がないことから、19年秋にビジネスをスタート。直近1年間の売り上げが10億円近くになった!というから驚きです。

オンラインストアとして選んだのは、インスタグラム。合成ダイヤモンドをセッティングしたネックレス、イヤリング、ブレスレットの画像を配信ライブを通して紹介、顧客のほとんどはメッセージのやり取りのみで購入に至るということです。ダイヤモンドは「希少性」のある天然であるべきと考える企業や消費者がまだまだ多い中、「こうした状況を変えていくのが私の仕事」と意気込みを語る河村氏。

天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの棲み分けについて日本国内のダイヤモンド市場はどう変わっていくのか、注目していきたいところです。

ピンクダイヤモンドのハーフエタニティリング。ラボグロウンではなく、これは天然ダイヤモンド。ピンクダイヤは益々希少になっています。最近ダイヤもプラチナも価格が上昇していますが、値上がり前の価格でご提供しています。ハーフエタニティは手のひら側はプラチナの滑らかな感触。11〜13号をお選びできますが、それ以外のサイズはご相談ください。LINEなどビデオ電話でご説明もできます。オンラインショップはこちら。¥165,000

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