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No.38ロエベの「クラフトプライズ2021」受賞作品が、期間限定オンラインで楽しめる!

BJI ブログ No.38

コロナ禍の中、美術館に行きたくてもなかなか行けない! そんな中、2021年4月、ルーブル美術館が公開している作品と、フランス北部の保存施設に所蔵しているすべての作品にあたる約48万2000点を無料でオンライン公開する!というニュースが世界を駆け巡りました。

サイトでは見たい作品を直接検索できるほか、カテゴリーごとに分類されさまざまな作品にアクセスできるようになっていて、自宅にいながらルーブルの作品を楽しめるようになっています。(とは言っても、状況が落ち着いたら現地で実物を鑑賞したいものですが。)

こうした流れを受け、ロエベも本来なら2020年にパリの装飾芸術美術館での開催が予定していた第4回「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」の受賞作品の発表を、2021年5月25日デジタル形式で行いました。(オンラインが、生活の中にますます浸透していくのを実感しますね。)

今回は、6大陸、18カ国から2900を超える応募作品があり、最終選考に残った30名の作品が、史上初となる3D技術で映し出されるパリの装飾芸術美術館の大広間で、スマートフォンを使って展示会を歩き回る感覚で鑑賞できる趣向になっています。

大賞に選ばれたのは、1989年生まれの中国人Fanglu Lin(ファングル リン)によるコットン製の作品「SHE(シー)」縦3メートル、横6メートルもの巨大なオブジェで、 中国雲南省竹城村の少数民族ペー族の女性が1000年前から引き継いでいる絞り染めと縫製技術からインスパイアされたもの。白いコットンの布に綿密に結び目を作り、ステッチ、折り畳み、プリーツと複雑なパターンを繰り返し3か月間かけて作り上げています。

ロエベのクリエイティブディレクター、J.W.アンダーソンは大賞作品について「素晴らしい。これまで見たことがない。まるで包み込む雲の風景画のよう。この10年でテキスタイルは進化し、工芸と現代アートの中で重要なインスピレーションの源泉として存在感が強くなっていることは明らかだ」と語っています。

特別賞は1979年生まれのチリ人David Corvalan(ダビド コルバラン)と、静岡出身の陶芸作家、崎山隆之(63)の2人が受賞。コルバランは銅線と樹脂を使った地形学的彫刻作品「DeserticoⅡ(デゼルティコⅡ)」で、チリ・アタカマ砂漠で行われている銅採掘産業に対する批判と人類の自然への脅威を表現しています。崎山隆之の器「聴涛」は、毛糸の玉のように柔らかそうに見えますが、素材はセラミック。潮の干満と海流を表現していて、二重壁の構造で永遠に動き続ける海を表現しています。日本人はもう1名、全長2mの漆塗りのシナノキの作品を出品した鵜飼康平が最終選考に選ばれています。

「ロエベ クラフト プライズ」は前述のアンダーソンが発案、優れた美的センスを持つ作品を生み出す職人の認知度を高め支援していくことを目的としてロエベ財団(LOEWE FOUNDATION)主催の下、2016年に設立されました。東京で開催された2019年は、日本人の石塚源太がグランプリを受賞、今回は審査員として参加しています。

設立以来、2018年には陶芸家の桑田拓郎特別賞を受賞し「ロエベ」20-21年秋冬シーズンのウィメンズコレクションでコラボレーション、その他にも過去に数多くの日本人が最終選考に残っており、日本の工芸技術のレベルの高さがうかがえます。

今回最終選考に残った30作品は、ロエベの公式サイトの「The Room(ザ ルーム)」で7月25日まで公開されています。

作品は、テキスタイル、陶器、磁器、木材、銅、樹脂 金属、紙、ガラス、ラッカーなど多様な素材に、器、オブジェ、ペンダントなどアイテムもいろいろ。気軽に訪れてみてはいかが?

トップ画像:https://theroom.loewe.com/en/



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