BJI ブログ

ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.4 よくわからない、原石のお値段

BJI ブログ No.4

1月、銀座で30億円相当の、4キロのルビーの原石が盗難されたというニュースがありました。
4キロというのは大きいけれど、それって、本当に30億円するの?

宝石のマニアかプロ以外の人は、ルビーといえば、深紅の赤で、つやつやと輝いている宝石を想像すると思いますが、地中から掘り出されたままの状態では、六角柱状の赤っぽいくすんだ地味な石です。ダイヤモンドもそうだけど、磨く前は、その辺にころがっている石と同じで、素人にはどれが良いのかよく分からないものなのです。
まして、原石は岩にくっついているので、さらによくわかりません。

4キロというと、岩の重さだと思うので、そこにどれだけ、磨くと美しいルビーになる原石が含まれているのか未知数。30億円という数字はどこから出たのか、かなり興味深い。ところで、近年のオークションで最高額で落札されたルビーを調べてみました。

2016年クリスティーズ・ニューヨークで、「Jubilee Ruby」、モゴック・ミャンマー産、15.99ct、ヴェルドゥーラが制作して出品。ルビーにダイヤモンドが取り巻くようにセットされたリングが、USD 14.16 million=約14億で落札されています。ヴェルドゥーラはニューヨークの宝石店で、かつてココ・シャネルのためにジュエリーを制作していたという老舗宝石店。日本では無名ですが、この名を知っていると、ジュエリーでは通ですよ。

2015年 クリスティーズ香港では、「Crimson Flame Ruby」という名の15.04ctのルビーリングが USD 18.3million =約 19億円で落札されました。

極上のルビーは1ct=1億円近くするようですが、そんなものが店頭に並んでいることはありません。まず出会えたら、ラッキーです。(I)

Climson Flame Ruby
photo:Christie’s
Jubilee Ruby
photo: Christie’s

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