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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.80 ジュエリー、いつもつけっぱなし。大丈夫?

BJI ブログ No.80

緊急事態宣言が解除され、これからちょっと遠出をしたいシーズン。温泉にでも入って、身体を解放したい気分。

ところで温泉に入るときは、ジュエリーははずすべき? 着けたりはずしたりしていると紛失してしまうかも……ということからジュエリーをつけっぱなしにしているか、できるだけずっと身に着けていたいという方もいらっしゃることでしょう。たとえば、既婚者ならマリッジリング、シングルなら(大切な人からもらった)ネックレスなど。

今回は、いつもジュエリーをつけっぱなしにしていると起こるトラブルについてご紹介していきます。

1.ジュエリーを着けたままお風呂に入る

プラチナ、ゴールド、シルバーといった貴金属は、水道水なら大丈夫ですが、温泉の場合は要注意。

泉質によって化学反応を起こし変色・変質してしまう場合があります。特に気をつけたいのは、プラチナと純金(K24)以外の金属。

温泉に含まれる硫黄や硫酸ナトリウムによって、黒く変色することがあります。また温泉につかっていなくても、ジュエリーの色が変わってしまうことも。たとえばシルバーのネックレスや指輪は、空気中の硫化水素(硫黄)と化学反応を起こして黒ずんだ色になってしまうことがあります。

さらに上記の化学物質は温泉の香りを謳った市販の入浴剤やシャンプーにも含まれていることが多いので、自宅の入浴でも同じような反応が起こることがあります。

ゴールドの場合、K18(純度75%)やK10(純度41.7%)の素材には、シルバーや銅など変色しやすい金属が混ざっているため影響を受けやすいといえます。また、金属は熱伝導率が高いため、つけたままサウナに入ると高温になりやけどをする恐れがあります。

宝石の中ではダイヤモンドは熱伝導率が高いため、ダイヤのピアスをしたままサウナに入れば耳たぶに火傷を、スキーなどでは凍傷になることも。

2.ジュエリーを着けたままベッドに入る

寝ている時もお守り代わりにジュエリーを着けていたい、という方もいることでしょう。着けて寝ること自体は何ら問題ではないのですが、枕やシーツの繊維に引っかかることで寝具を傷つけたり、ネックレスのチェーン部分が切れてしまうことがあります。

3.宝石のついたジュエリーの扱い方

宝石の種類によって変色やひび割れの原因になることあります。着けたままでも問題がないのは、ダイヤモンドやルビー、サファイアなど硬度の高い石。宝石自体は強いですが、貴金属部分は変色や傷がつく場合があります。

真珠や珊瑚といった有機物で作られた宝石は、とってもデリケート。主成分が炭酸カルシウムのため、酸に溶けやすく、汗や化粧品、整髪剤などに弱く、徐々に表面の光沢がなくなっていきます。もちろん、温泉に入るのもNGです。またターコイズやラピスラズリも水に弱く、変質しやすいのではずしましょう。

こうして見ていくとジュエリーは、基本つけっぱなしはあまりよくないことがわかりますね。

ところで「着けたままお風呂で洗ってその後拭いているから大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんね。でも拭いているのは表面だけ。肌に密着している部分は生乾きのままです。そのままにしておけば、その水分がジュエリーの裏側部分(石枠など)に水垢として溜まっていきます。当然、シャンプーや石鹸のカスも裏にたまったまま。それが長年にわたると汚れがどんどんたまっていき、ダイヤモンドのような宝石でも輝きがくすんでしまいます。

どんな素材でできたジュエリーでも、1日1回ははずしてほしいもの。その後クロスなど軟らかな布で拭くことで、傷みはかなり防げます。また毎日脱着することで、金具の劣化や不具合もチェックできるのもメリットです。

お気に入りのジュエリー、できるだけ良い状態で、末永く愛用していきたいものですね。

1881年頃に制作されたイギリス・ビクトリアン期のシルバーブローチです。ヨーロッパで日本の美術の影響を受けたジャポニスムが流行していた時代のもので、水辺で戯れる鳥を描いたモチーフが東洋的な雰囲気を醸し出しています。こうした100年以上前のジュエリー も丁寧に扱っていれば、長く輝きを保ちます。ジュエリーのケアは大切ですね。¥82,500 BJIオンラインショップで販売中

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