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ジュエリーと、ジュエリーにまつわるさまざまなエピソード

No.141 フランス発・華やかなエナメルを用いたロケットペンダント、マリー・リヒテンバーグ

BJI ブログ No.141

インターネットを見ていたら、アンティークテイストあふれる個性的なジュエリーを見つけました。六面体の筒のような形をしたロケットのダイヤモンドとゴールドのボタン部分を押すと、中からエナメルでできた鮮やかなハートが入っているというロマンチックなネックレス。

外側の六面体の面には、VIVONS HEUREUX VIVONS CACHES(フランス語の諺で「幸せに生きるためには、隠れて生きよう」-日本の諺「出る杭は打たれる」に似た意味)というメッセージが入っているのも興味深いですね。

ジュエリーを製作しているのは、12年間フランス版『エル』誌のエディターを務めたキャリアを持つMarie Lichtenberg(マリー・リヒテンバーグ)。

2019年にインスタグラムに投稿したロケットペンダントが2日間で40点も売れたことをきっかけに、本格的にジュエラーとしての活動をスタートさせました。

ハイジュエリーのコレクターであった母のそばで育ち、幼い頃からジュエリーに興味があった彼女。14歳の誕生日に母から贈られたネックレスは、立体的なランタン型の留め金で閉じた大きな中空の金のリンクチェーンで、ファミリーに代々受け継がれてきたもの。それはまた、母親の家族の出身地であるマルティニーク(フランス領インド諸島)の伝統的なジュエリーとして知られています。チェーンやコードに立体的な留め金をデザインするというアイデアは、このネックレスが原点となっています。

さらに旅したインド、ジャイプールで出会った、寺院で祈りを捧げる人たちのサリーの布を使った手織りによる腕飾り「Mauli(マウリ)」にショックを受けた彼女、自身のジュエリーにも積極的に取り入れています。

イタリアで手作業で組み立てられたK18ゴールドのリサイクルゴールドチェーン、インドから送られてくるマウリのシルクコード、宝石をちりばめたガーナの手ねじビーズの留め金などを素材とした彼女が作り出すジュエリーは、様々な文化を融合させながらとてもスタイリッシュ。

先述の諺以外にも、六面体の一面に「邪視除けの目」やPROTECTION(お守り)という文字を入れたものなど、メッセージ性の強いものが多く見られるのも彼女のジュエリーの特徴です。

現在はシルクコードに小粒のパールをところどころにセッティングしたミサンガのようなブレスレットやシンプルなチェーンネックレス、サテン仕上げのゴールドにダイヤモンドをセッティングしたcoco(ココ)というシリーズのブレスレットやチャームなどもラインナップしています。

2020年10月15日付『フォーブス』誌のインタビューで彼女は「エナメルの色は、インドと西インド諸島、そして私自身の好みの色彩から着想を得たもので、気分が上がる色を選んでいます。私は、ジュエリーにはお守りの役割を持っていたり、幸せを感じさせてくれることも必要なのではないかと考えています。私自身迷信を信じているわけではありませんが、邪視除けやLOVEの文字の入ったネックレスを身に着けたほうが気分がいいんです」と語っています。

画像を通じて1970年代のポップアートやヴィンテージの雰囲気を持つ、不思議なパワーを感じさせてくれるジュエリー。

日本での取り扱い店舗はありませんが、世界のラグジュアリーブランドを扱うオンラインストアで購入可能です。

Top画像:www.marielichtenberg.com

ビザンチン様式と言われるクラシックなチェーンを、モダンにアレンジしたネックレス。オンラインショップはこちら。

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